2. 刈払機の安全な取り扱いについて

2.2 刈払機を用いた作業に関する知識

(1) 服装

服装

(2) 刈り払い作業の基本動作

(3) 刈り払い作業の方法と留意事項

仕業点検は、必ず行って下さい。刈刃、飛散防護カバー、潤滑油、油漏れ、停止装置、エアクリーナー、ねじ類など確実に行います。
仕業点検

エンジンの始動は、周囲に人がいないことを確認し、刈刃は地面等に触れないようにします。
刈刃は地面に触れないように

作業中は、作業者から5m以内を危険区域とし、この区域内に立ち入ってはいけません。
危険区域

対象物を刈り払う刈刃の位置は刃の前方左側3分の1の部分を対象物にあてるようにし、草本の刈払機へのからみつきや伐根等の障害物によるキックバックを避けます。
対象物を刈り払う刈刃の位置

*キックバック
回転中の刈刃が障害物に当たって、刈刃の回転方向の反対側に跳ね返されること。

刈幅は、約1.5m程度とし、刈幅の中央よりやや左側(斜面の場合は、やや下方)に立って、右から左に刈り払い、刈り払い対象物を左側(斜面下方)に倒しながら進みます。また、刈刃は5〜10度左側に下げて傾けます。
刈刃は5〜10度傾ける

刈払機を大振りしたり、刈刃で打つ、たたく等の方法で刈り払ってはいけません。また、往復刈りもしてはいけません。

岩石、伐根などの障害物が予想される箇所では、障害物を取り除いたのち、まず、高い位置で刈り払い、安全を確認してから低く刈ります。
障害物が予想される箇所での刈り払い

刈刃が岩石などの障害物に当たったときは、直ちにエンジンを止め、刈刃がとまっていることを確認してから、刈刃の損傷、亀裂等を点検します。

刈り払い作業は、刈刃を腰より低い位置にして行います。
刈刃は腰より低い位置に

また、急傾斜地では、斜面の下方に向かって刈り進んではいけません
斜面の下方に向かう刈り払いは危険

かん木等を刈払機で切り倒す場合、切断部の直径が8cm程度以下のものとします。

刃と飛散防護カバーとのまわりに草類、つる類等が絡まったときは、エンジンを止め刈刃が止まったことを確認した後、刈払機を地面に安定させて取り除きます。
草やつるの絡まった刈刃

刈払機は、定期的に点検し、点検結果に基づいて整備し、常に最良の状態で使用することが大切です。エンジン外部やエアクリーナの汚れ、燃料タンクの空気穴の目詰まりや歯車室周辺の汚れ、刈刃の損傷や変形の有無、ねじ類のゆるみと脱落の有無等を日頃から点検しておきます。
エンジン等の汚れは落としておく 欠けた刃を点検する

振動障害防止のため、刈払機の一連続操作時間は、概ね30分以内とし、一連続作業時間後、5分以上の休止時間を設け、1日の操作時間は2時間以内とします。

風通しの善し悪しや温湿度など、作業環境には十分配慮してください。 特に、ハウス内の作業では換気等を行って下さい。
風通しなどに注意を!

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