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「はじめて学ぶ繊維」(信州大学繊維学部編 工業調査会刊)を出版

2008.10.22

 
 信州大学繊維学部が編集した「はじめて学ぶ繊維」(工業調査会刊)がこのたび出版されました。
 この本は、繊維に興味のある方、繊維を学ぶ方、繊維に関連する分野に携わる方、の入門書として適当な本として執筆されました。是非、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はじめて学ぶ 繊維」
信州大学 繊維学部 編  工業調査会 刊  ¥1,995
ISBN978-4-7693-4218-2

 

 

 

 

 

書 評
 本書は、日本で唯一の繊維を専門とする学部である信州大学繊維学部で、初年度の学生さんに繊維の基礎知識とともにその魅力を伝えるための講義の教科書として企画されている。そして、このことが本書の魅力の源になっている。
繊維の世界は幅が広い。奥も深い。導入教育といえども、基本的なことがらから最先端の動向まで、伝えたいことは山のようにある。それを大学の半期15週の講義に過不足なくまとめあげる。平易で明快な説明が必要だが、誤りは勿論のこと誤解を招く表現があってもいけない。
 このような背景と制約があるからこそ、それぞれの項目を執筆された先生方は、大いに燃えられたに違いない。人と同じ教え方はしたくないという執筆陣のこだわりを随所に感じる。本文のそこかしこに、「これだけはしっかり伝えたい???」、「こんなに面白いことが???」という思いを凝縮した表現がちりばめられている。「Column」、「いと坊主の豆知識」として挿入された囲み記事は、講義のなかでは小休止の「脱線」の部分。雑学として楽しめる内容になっている。
 繊維は衣服?インテリアなどとして身近にある優しく、また美しい材料である。それと同時に、運輸、建築?土木、IT、医療などさまざまな分野を、先端繊維素材が縁の下の力持ちとして支えている。世界的には、繊維の生産量が年々増え続けていることを考えても、環境に対する充分な配慮も必要である。本書は、これらのことをしっかりと教えてくれる。さらに本書の良いところは、繊維のこのような大事な面を、単に「そうである」という客観的な姿勢で論ずるのではなく、ものを創る側の立場から、繊維の本質は何かという問いを常に発しながら論じている点にある。学生に向けて、地に足のついた科学者?技術者に成長してもらいたいという思いが溢れている。
たまたま繊維の不思議さに興味を持った方、エンジニアでたまたま繊維材料を扱うことになった方、そして、既に繊維の専門家を自負されている方など、多くの方々に是非一読を勧めたい書籍である。
(鞠谷雄士)
 

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