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応用生物科学科 森脇 洋 教授が廃棄物から金 (ゴールド) の安全な回収方法を開発

2016.08.29


応用生物科学科の森脇 洋 教授 (環境化学) は、不用になったSDカードやICカードなどの廃棄物から従来より安全かつ容易に「金 (ゴールド)」を回収する方法を開発しました。 水素イオン指数 (pH) などを調整した溶液に廃棄物を入れて、100ボルトの交流電圧を加えるだけでナノスケールの金粒子を抽出できるという画期的方法は、8月27日付信濃毎日新聞朝刊で紹介されました。 廃棄物から金を回収する従来の方法では強酸やシアン化合物が使われてきましたが、森脇教授が用いた抽出溶液は塩化ナトリウムと細胞膜の主成分であるリン脂質、pH値を調整する試薬からできており、これらの成分にはほぼ毒性がないので安全に回収作業ができます。 森脇教授は取材に対し、「世界的にも需要が高い技術で、廃棄物での活用のほか医療分野への応用も期待したい」、「今後、より大きな廃棄物に対応できるかが重要」と話しました。


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(左) 金ナノ粒子を抽出しているところ。(右) 本法で得られた金ナノ粒子の透過型電子顕微鏡像。

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