がんプロとは

次世代北信がんプロ
「北信のシームレスながん医療を担う人材養成」

ご挨拶

信州大学医学部小児医学教室
信州大学医学部附属病院小児科
信州大学遺伝子?細胞治療188bet体育_188bet备用网址開発センター
中沢洋三
 信州大学の事業推進プロジェクトリーダーを務めさせていただく中沢と申します。前回の第3期北信がんプロでは、「超少子高齢化地域での先進的がん医療人養成」というテーマのもと、北信4県(石川県、富山県、福井県、長野県)の小児?AYA(思春期?若年成人)世代のがん患者の疫学調査とがんプロ大学院生の教育を担当させていただきました。その成果として、北信4県の小児がん?AYA世代のがん診療の実態を迅速かつ的確にお伝えできるデータベースを構築することができました。今後も引き続き、北信4県の最新の小児がん?AYA世代がん情報を医療者および県民の皆様にお届けしていきたいと考えております。
 さて、今回の第4期北信がんプロでは、「北信のシームレスながん医療を担う人材養成」をテーマに、①がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材、②がん予防の推進を行う人材、③新たな治療法を開発できる人材を養成することになりました。
 ②に関しては、偶発的に遺伝性腫瘍の素因が発見された患者?家族のケアとサーベイランスを担う人材と、希少がん患者?遺伝性がん患者?小児がん経験者に対する二次がん予防の継続的なサポートを行う人材の養成が急務です。そこで、信州大学では大学院修士課程に「シームレス型がん予防推進認定遺伝カウンセラー養成コース」を設置し、小児?AYA世代から高齢者まで世代を超えて、個別化予防?がんゲノム医療?遺伝性腫瘍?緩和ケアまでシームレスに見通した上でがん予防を推進できる認定遺伝カウンセラーを養成したいと考えております。
 ③に関しては、免疫チェックポイント阻害薬による免疫療法が奏功しない患者やがん遺伝子パネル検査に基づいた分子標的治療が適応とならない患者に対する新規がん免疫療法を開発できる人材の養成が期待されています。そこで、信州大学では大学院博士課程に「遺伝子?細胞治療188bet体育_188bet备用网址者養成コース」を設置し、CAR-T細胞療法などのがん免疫療法?遺伝子治療を理解し実践できる医療人材、新規の遺伝子?細胞治療を188bet体育_188bet备用网址開発できる基礎?臨床188bet体育_188bet备用网址医、再生医療等製品の臨床開発に精通した創薬188bet体育_188bet备用网址者を養成したいと考えております(遺伝子治療認定医?認定技術士)。
 これらのがん医療人材を養成することによって、北信4県のがん医療の発展に尽力したいと考えております。何卒宜しくお願いいたします。