耳鼻咽喉科頭頸部外科学
概要
難聴は従来、原因不明で治療法もなかったが、近年の分子遺伝学の進歩に伴い原因となる遺伝子が数多く発見されるようになった。本講座では難聴の原因遺伝子を明らかにし、難聴の発症メカニズムを分子レベルで解明するとともに、再生医療などの新しい治療法を開発することを目指している。
また、頭頸部腫瘍の遺伝子解析とそれに基づいた分子生物学的補助診断手法の開発、微小重力環境下での平衡機能(宇宙医学)の188bet体育_188bet备用网址も行っている。
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信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室は、 日本人における先天性難聴の原因遺伝子解析をはじめとするいくつもの188bet体育_188bet备用网址プロジェクトがあり、世界トップレベルの188bet体育_188bet备用网址が行われ、多くの新発見がなされております。特に日本人における先天性難聴の原因遺伝子解析に関しては、世界一を誇るDNAサンプルライブラリを備えており、質?量とも世界トップレベルの188bet体育_188bet备用网址が行われております。
また、188bet体育_188bet备用网址の成果を臨床に応用し、先進医療「先天性難聴の遺伝子診断」として遺伝学的検査(スクリーニング)を実施しております。この検査では、今までに日本人より見出されたすべての先天性難聴原因遺伝子変異を一度に調べることにより、難聴の原因を特定することができます。難聴の原因が特定されることにより、治療法の選択、予後の予測、発症の予防などのメリットがあるため、全国30を超える医療機関(大学)と共同188bet体育_188bet备用网址の形で臨床応用が進められております。
信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室の主要188bet体育_188bet备用网址プロジェクト
1. 難聴の遺伝子診断と発症メカニズムに関する188bet体育_188bet备用网址
2. 老人性難聴?突発性難聴?メニエール病の遺伝的背景に関する188bet体育_188bet备用网址
3. 頭頸部腫瘍の遺伝子解析
4. 脳機能イメージングを用いた聴覚?平衡覚?嗅覚機能に関する188bet体育_188bet备用网址
5. 宇宙医学(前庭系の神経伝達機構)に関する188bet体育_188bet备用网址
スタッフ
教授 | 工 穣 |
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准教授 | 鬼頭良輔 |
講師 | 塚田景大、吉村豪兼 |
助教 | 堀 賢太朗、岩佐陽一郎、杉山健二郎、小林孝光 |
学生数
博士課程学生数 | 7名 |
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188bet体育_188bet备用网址室の所在及び連絡先
信州大学松本キャンパス医学部臨床188bet体育_188bet备用网址棟1F
TEL:0263-37-2666
主要な成果/Major Publications
- Lu SY, Nishio S, Tsukada K, Oguchi T, Kobayashi K, Abe S, Usami S. Factors that affect hearing level in individuals with the mitochondrial 1555A.G mutation. Clin Genet. 75: 480-484. 2009
- Fukuoka H, Tsukada K, Miyagawa M, Oguchi T, Takumi Y, Sugiura M, Ueda H, Kadoya M, Usami SI. Semi-quantitative evaluation of endolymphatic hydrops by bilateral intratympanic gadolinium-based contrast agent (GBCA) administration with MRI for Meniere's disease. Acta Otolaryngol. 10 : 1-7. 2009
- Usami S, Takumi Y, Suzuki N, Oguchi T, Oshima A, Suzuki H, Kitoh R, Abe S, Sasaki A, Matsubara A. The localization of proteins encoded by CRYM, KIAA1199, UBA52, COL9A3, and COL9A1, genes highly expressed in the cochlea. Neuroscience. 154: 22-28. 2008
- Usami S, Wagatsuma M, Fukuoka H, Suzuki H, Tsukada K, Nishio S, Takumi Y, Abe S. The responsible genes in Japanese deafness patients and clinical application using Invader assay.
Acta Otolaryngol. 128: 446-454. 2008 - Abe S, Yamaguchi T, Usami S. Application of deafness diagnostic screening panel based on deafness mutation/gene database using invader assay. Genet Test. 11: 333-340. 2007