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インフォーマルセミナー in 信州
第14回 したたかなウイルス感染
- 開催日
- : 平成26年11月6日(木)
- オーガナイザー
- : 病理組織学 教授 菅野 祐幸
- 演題
- : ウイルスと免疫系のせめぎ合い
- 講師名
- : 病理組織学 教授 菅野 祐幸
バーキットリンパ腫をはじめさまざまな腫瘍との関連が明らかになったEB (Epstein-Barr)ウイルスだが、成人の多くが保有しているウイルスでもある。感染したB細胞は増殖を始め、免疫抑制状態ではリンパ増殖性疾患の発症に至る。さらにはB細胞以外のT/NK細胞に感染する病態が臨床で問題となっている。本講演では、これら病態の背景にあるウイルスと宿主免疫系のせめぎ合いについて述べたい。
- 演題
- : 消えないウイルスとの戦い
- 講師名
- : 内科学第二 教授 田中 榮司
B型およびC型肝炎ウイルスは共に慢性肝炎を惹起する。C型肝炎の治療は、インターフェロンに加え直接作動型抗ウイルス薬の登場により完全排除率が100%の時代を迎えようとしている。これに対しB型肝炎では、インターフェロンでも核酸アナログ用でもウイルスを完全に排除することはできない。さらに、既往感染例において、免疫抑制に伴うde novo肝炎発症が大きな問題となっている。本講演ではB型とC型肝炎を対比しつつ、消えないウイルスとの戦いについて述べる。