修士課程 医科学専攻

1）3D-CTを用いた肺の局所解剖188bet体育_188bet备用网址とそのデータをもとにした新規区域切除術の開発
最近では、より早期の小型肺癌や転移性肺腫瘍に対して、ただ手術をするのではなく、低侵襲なアプローチ法（胸腔鏡下）で、根治性を担保しながら正常肺を残す手術（区域切除）を行うことが重要だと考えられています。我々は、個々の患者さんの局所解剖を、3D-CT（図１）を用いて詳細に解析?188bet体育_188bet备用网址し、このデータをもと更なる新規区域切除術及び肺の温存術式の開発に取り組んでいます。（業績No1,2）

2）肺の再生の証明と、区域切除と再生医療を組み合わせた新たな治療法の確立
肺は切除後には再生はしないと言われていますが、実臨床において肺区域切除後の残存肺に、再生に似た現象が起こることを経験しています。我々は肺区域切除動物実験モデルを作成し、区域切除後に肺の再生が起こり得るか、さらに、術式や肺実質の切離方法を工夫することで、肺の再生や呼吸機能の改善を促進できるのかを基礎的に検証していきたいと考えています。また、将来的にはiPS細胞を用いた再生医療とのフュージョン188bet体育_188bet备用网址を目指しています。

3）肺癌に対する腫瘍外科学的188bet体育_188bet备用网址
肺癌の外科治療を担当する呼吸器外科医として、どのような肺癌患者さんが外科治療による恩恵を受けることができるかを患者さん側の要因を解析して検討しています。(業績No 3,9) また、肺癌の性質を分子生物学的及び臨床病理学的手法を用いて見極める188bet体育_188bet备用网址も行っています。（業績No 4,6,8,10）（図2）

4）肺癌に有効なCAR-T細胞療法の開発(小児科との合同188bet体育_188bet备用网址)
難治性白血病などで臨床使用されている新たな免疫治療CAR-T細胞療法を、小細胞肺癌や非小細胞肺癌に対しても応用できないかと開発188bet体育_188bet备用网址しています。今まで固形腫瘍には効果が乏しいとされていたCAR-T治療が肺癌への有効性が確認できれば、他の固形腫瘍に対するCAR-T治療の先駆けにもなり得ます。

5）188bet体育_188bet备用网址：転移性肺腫瘍（業績No7）および胸腺腫の188bet体育_188bet备用网址（業績No5）も行っています。