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びまん性肺胞傷害型間質性肺炎の新規バイオマーカーを発見 ~間質性肺炎の診断へ新たな一歩~
2022.11.15
信州大学医学部内科学第一教室の花岡正幸教授、及び信州大学医学部附属病院医療情報部の牛木淳人准教授らの188bet体育_188bet备用网址グループは、間質性肺炎の中でも重篤なびまん性肺胞傷害型に関し、ストラテフィンというタンパク質が、診断に利用できる新しいバイオマーカーとなりうることを発見しました。この成果は、国立医薬品食品衛生188bet体育_188bet备用网址所、木原記念横浜生命科学振興財団、日本医科大学、千葉大学、広島大学、国際医療福祉大学、アステラス製薬、第一三共との共同188bet体育_188bet备用网址により行われたものです。
【188bet体育_188bet备用网址成果のポイント】
?間質性肺炎の重篤化しやすい病型において、ストラテフィンというタンパク質が血液中で特徴的に上昇することを初めて明らかにしました。
?この病型は188bet体育_188bet备用网址感染症の重症例にもみられます。
?本病型の診断には手術による(外科的)肺生検が必要とされますが、ストラテフィンをバイオマーカーとして利用することで、より低侵襲な血液検査での判別が期待できます。
本188bet体育_188bet备用网址成果は2022年10月4日付けでNature Communicationsに掲載されました。
【論文タイトルと著者】
タイトル:Stratifin as a novel diagnostic biomarker in serum for diffuse alveolar damage
著者:Noriaki Arakawa, Atsuhito Ushiki, Mitsuhiro Abe, Shinichiro Matsuyama, Yoshinobu Saito, Takeru Kashiwada, Yasushi Horimasu, Akihiko Gemma, Koichiro Tatsumi, Noboru Hattori, Kenji Tsushima, Keiko Miyashita, Kosuke Saito, Ryosuke Nakamura, Takeshi Toyoda, Kumiko Ogawa, Motonobu Sato, Kazuhiko Takamatsu, Kazuhiko Mori, Takayoshi Nishiya, Takashi Izumi, Yasuo Ohno, Yoshiro Saito, Masayuki Hanaoka
掲載誌:Nature Communications. 2022 Oct 4;13(1):5854.
DOI: 10.1038/s41467-022-33160-9.