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信州大学名誉教授 川 茂幸先生が、第8回日本消化器病学会学術賞を受賞しました
2024.05.29
日本消化器病学会では、長年消化器病の188bet体育_188bet备用网址に携わり、卓越した業績を残し、社会に貢献した医師?188bet体育_188bet备用网址者に対して学術賞を授与し、その功績を表彰しています。毎年2名(基礎?臨床各分野1名)に授与されますが、学術的インパクトの強い188bet体育_188bet备用网址でないと授与されない、権威のある賞です。今回、信州大学名誉教授(元 第二内科准教授、総合健康安全センター教授、現 松本歯科大学特任教授)の川 茂幸先生が、この栄誉ある賞を受賞され、2024年5月9~10日、徳島で開催された第110回日本消化器病学会総会の会期中に、表彰式と記念講演が行われました。
受賞の188bet体育_188bet备用网址課題名は「自己免疫性膵炎におけるIgG4関与の解明とIgG4が関連する全身性疾患の提唱、ならびにIgG4関連疾患の疾患概念確立への貢献」です。IgG4関連疾患は川先生をリーダーとする188bet体育_188bet备用网址チームが信州大学医学部第二内科から発表した新しい疾患概念で、現在も全世界から注目されています。自己免疫性膵炎とIgG4に関する、以下の2論文が疾患概念確立の礎となりました。
?「High Serum IgG4 Concentrations in Patients with Sclerosing Pancreatitis」(New Engl J Med. 344:732-8,2001):血中IgG4値が自己免疫性膵炎の診断ならびに膵癌との鑑別に有用であることを発表
?「Hydronephrosis associated with retroperitoneal fibrosis and sclerosing pancreatitis」(Lancet.359:1403-4,2002):自己免疫性膵炎ならびに膵外病変組織でIgG4陽性形質細胞が特徴的に浸潤し、これらの病態の病理診断に有用であることを発表
これらの「自己免疫性膵炎とIgG4の関連」という膵臓病?消化器病領域の188bet体育_188bet备用网址成果が、新規全身性疾患「IgG4関連疾患」の発見に繋がり、学際的、国際的な188bet体育_188bet备用网址成果へと進展したことが受賞理由です。
川先生は信州大学の多くの先生方や検査技師さんと連携し、患者さんを丁寧に診ることで、「IgG4関連疾患」を発見しました。そして世界初の疾患概念を信州大学医学部から発信し、膵臓病の領域に金字塔を立てられました。今後の病態解明や治療法の進歩が大いに期待されます。
【川 茂幸 名誉教授のコメント】
信州大学は地方大学ですが、都会の大学、旧帝大、高名な188bet体育_188bet备用网址所よりも有利な188bet体育_188bet备用网址分野が必ず存在します。大学、関連病院、臨床各科との緊密な連携も大きな強みです。若手188bet体育_188bet备用网址者の皆さん、それらを基礎に、丁寧に症例検討を集積し、その成果を日本の188bet体育_188bet备用网址者に平等に開かれた国際的な journalである NEJM, Lancet, Nature, Cell, Science に是非、チャレンジしてください。最後に、これまで協力してくださった多くの教職員ならびに関連施設の先生に感謝致します。