信州多聞塾
第4回「信州多聞塾」を開催しました
プログラム生が188bet体育_188bet备用网址分野を超えて交流し、自身のキャリアパスの考えを深化する行事です。
日程
2023年9月21日(木)~23日(土)
長野県飯山市(飯山市戸狩農林漁業体験実習館、飯山市文化交流館ほか)
参加者
?信州多聞塾生、教職員
?招聘講師:地域課題に取り組む実践家3名
出澤俊明(一社)未来社会推進機構 副理事長、大宮みぎわ看護師、木原翼 木原農園代表
プログラム内容
?第4回のテーマ:「未来を見据えた地域課題解決」
プログラムでは、「未来の世界展開を見据えた博士人材による地域課題解決」を掲げ、「信州多聞塾」による「地域発志士」の育成を謳っています。この地域課題を認識できる現場として、今回の信州多聞塾は長野県飯山市を会場?フィールドとして設定しました。飯山市を訪れ、地域課題に取り組む実践者との対話や現場体験等を通して、グループワークによる課題解決を検討し、それを取りまとめて発表しました。
プログラムレポート
9月21日から23日の3日間、県内の各キャンパスからプログラム生が飯山市に集い、テーマ「未来を見据えた地域課題解決」により、地域課題を実践的に考えるプログラムに取り組みました。二泊三日の合宿形式によりグループワーク、フィールドワークを実施。地域の実践家が設定した3つの課題:①移住?定住(出澤講師)、②地域医療?健康(大宮講師)、③農業?地域リソース(木原講師)に対し、それぞれ2グループが挑戦。課題について仲間とともに考え抜き、最終日にプレゼンを行いました。
学生からは、「地域?社会の課題はいろいろな要因が連動していることがわかり、広い視点で物事を考える必要があることを認識した」等の感想がありました。このことは自身の188bet体育_188bet备用网址を行ううえでも必要であること、またキャリアを考える際にも繋がるものと思います。
1.導入
吉武塾頭から、信州多聞塾の意義と博士学生のキャリアパスについて言及した挨拶がありました。新井幹事から今回の信州多聞塾の趣旨について説明があり、学生交流と地域課題解決のねらいを認識しました。また川地特任准教授によるアイスブレイクでは紙コップタワー競争も行われ、対面するのが初めての学生も一気に打ち解けました。
2.グループワーク
飯山市において課題解決に取り組んでいる実践家講師3氏による講演がありました。それを踏まえ、各グループによる討論と課題解決プランを作成。専攻、キャンパス、188bet体育_188bet备用网址分野、国籍が異なる学生がお互いに議論することで「仲間」となる交流ができました。宿舎でもグループメンバーのディスカッションは深夜まで続き、2日目から3日目には発表に向けて徹夜で作業をした学生もいるなど、熱意を持って取り組みました。
3.フィールドワーク
2日目には、地域課題の現場を視察するフィールドワークを行いました。「移住?定住」に取り組むグループは古民家を視察、「地域医療?健康」のグループは高原で自然を活用したリトリートを体験、「農業?地域リソース」のグループは木原農園において農業経営の実際と観光資源について考えるワークを実施。自分の目で現場を確かめ、課題への理解を深めました。
4.成果発表
最終日はグループワークの成果発表として、6グループがそれぞれ独創的な課題解決プランを提案。講師の方によるコメント、学生による質疑応答が活発に行われました。
限られた期間の中で、非常にレベルの高い提案にまとめ上げたところに、博士学生ならではのプレゼン能力、課題解決能力を伺うことができました。学生?教員も加わった活発なディスカッションが行われ、講師の方からの講評では高い評価をいただきました。
各課題のグループ名とプレゼンテーマ
【移住?定住】
?飯山守り隊「飯山まもりたい!」
?IoT(I=移住、T=定住)「飯山に住むしない?~アプリを駆使してスマート移住?定住~」
【地域医療?健康】
?飯山カンゲイ社「発見!飯山の力」
?ゆきおろし「養生園 リトリートを通して考える未病予防と地域(飯山市)の発展」
【農業?地域リソース】
?信大トラベル「そのまま飯山に住んじゃいませんか?プラン」
?飯山観光振興隊「マイ飯山アドベンチャー」
閉会式では、森川事業統括によるプログラム生への期待のメッセージが送られるとともに、9月でプログラムを終了する修了生への修了証の授与があり、学生からは支援に対する謝辞がありました。
3日間の「信州多聞塾」に参加したプログラム生にとって、専門分野以外にも視野を広げたこと、地域課題の実感とその解決方法を考えたこと、分野?キャンパスを超えた同志ができたことが、大きな成果となりました。