本田秀夫宿題は 百害あって 一利なし画像提供:合同会社PARCてアプリを活用してもらうことも目指しています。「発達の度合いは人それぞれ。子どもの個性を無理なく引き出すには、年齢などで一括りにしてノルマを課す子育てではなく、子どもの特性にあわせたオーダーメイドの子育てをしていこうという発想が必要なんです」(本田教授)子育て応援アプリ「TOIRO」。子どものこころを専門とする医師たちが、子育ての悩みへの対応策を解説記事やQ&A形式の記事でまとめている。お気に入り機能や医師への相談の際に役立つ相談メモなどの機能も搭載。ことの要因は、これまでグレーゾーンに数えられていた子どもたちに診断名が付くようになったことにあると言われています。潜在的に存在していた子どもセスすることができます。しかし、大多数の子どもたちに共通する“普通”の子育てを中心に解説された情報は、発達障害やグレーゾーンの子どもたちには当てはまらないケースがほとんど。親が他の子と比べ「自分の子だけできない」と焦り、親子関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。「発達障害と診断されないと支援が受けられないため、病院にたどり着かない子どもたちは、無理して“普通”を選択するしか選択肢がない状態です。多様な子育てという考え方がもっと浸透していけば、そもそも『皆違うんだ』ということに気付きます。多様性を受け入れ向き合うことができれば、あえて診断名を付けなくてもいい子どもたちがもっと増えるはずなんです」。そう話すのは、ご自身の体験も交え、アプリの記事執筆を中心に担当される小児科医の新美妙美特任助教。本田教授が投稿した川柳2つ目。発達の程度が異なる義務教育では一律の宿題を課すのは、子どもによっては悪影響を与えることもあるとの思いを込めている。たちの多様性が表面化してきただけともいえます。「一人ひとりオーダーメイドで子育てを考えていくべきだという発想を、一般教育、とくに義務教育の小中学校にもっと浸透させるべきだと私は考えています」(本田教授)。“宿題は百害あって一利なし”。本田教授がSNSに投稿した川柳のひとつです。発達の程度が異なる義務教育で一律の宿題を出すことは、子どもによっては弊害となる可能性もあるといいます。SDGsが掲げるキーワードのひとつ、ダイバーシティ&インクルージョン=障害のある人も無い人も参画できる社会づくりのためには、「個別化された枠組みが必要不可欠」だと本田教授は訴えます。「“グレーとは白ではなくて薄い黒”。どんなに白を目指しても、子どもの特性はいつか消えるものではありません」と本田教授。本田教授らが目指すのは、子どもたちの個性を無理なく引き出し、多様性を認め合い、誰もが生きやすい社会にすること。「発達障害の人に分かりやすい社会は、皆に分かりやすい社会なんです。そんな社会の実現に向け、多くの人が理解の幅を広げてくれたら、もっとたくさんの人が生きやすくなります」(本田教授)。誰もが生きやすい多様性社会を目指し、子育ての方法や価値観を変えていく…そうすれば、きっと救われる思いの数も多くなるのでは、とやさしい気持ちになりました。10児童青年精神医学への期待がますます高まる時代に本田教授が188bet体育_188bet备用网址の中心に据える児童青年精神医学は、現代社会では需要こそ多いものの、専門の講座を置く大学は信州大学を含め数大学だそうです。近年、ADHD、学習障害、自閉スペクトラム症などの発達障害と診断される子どもの数が急速に増えており、対応する福祉制度も数の面では広がっています。「しかし今の制度では、保護者が申請しない限り子どもたちは何の支援も受けられません。また、専門医不足も相まって診断名もないグレーゾーンの子どもたちには、全く支援の手が届かないのが現状です」(本田教授)。インターネットや子育て本などを開けば、数多くの子育て情報にアク目指すのは誰もが生きやすく多様性を認める社会発達障害の子どもが増えた
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