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15:25 COI?S成果報告 15:45 アクア?ネクサスカーボン-プラットフォーム(AxC?PF)概況報告 16:10 海外機関との連携「海水淡水化とグリーンサウジ」 16:40 特別講演 17:10 総 評 地球上における過去と現在の水の在りようの再現から将来の水の循環予測を行い、持続可能な水環境を提案するためのシミュレーションモデルを作りました。地球上の水は大気から海洋、地下までつながっているため、このモデルによるシミュレーションにより、大気と海洋および地表や地下の水大循環のようすが精緻にわかります。ここに人為的なアクションを加えると、そのアクションによって水の流れがどのように変化するかをシミュレーションすることができます。自然の水の循環に人為的な介入が入ると水環境はどのような影響を受けるのかを明らかにして、施策展開の方向性を提案したいと考えています。応用として、アラビア海での高濃度の塩水の拡散シミュレーションでは、ピンポイントで高濃度の塩水が排出されると、約5カ月で約100キロ先まで拡散することがわかります。排出ポイントの移動や海流の季節変化が予想されるため、信大との連携によって拡散のしかたを解析し、水処理プラントの設置計画に役立てる可能性について検討を進めます。AxC-PF会長 上田 新次郎AxC?PFは2019年8月、COIの188bet体育_188bet备用网址成果を社会に展開し、新事業の創出につなげることを目的に設立されました。会員は2021年11月現在、個人を含め53機関で、水関連や素材、機械、食品関連の企業など多岐にわたっています。交流事業を通じて共同188bet体育_188bet备用网址の可能性を探り、現在は水処理やカーボン関連で共同188bet体育_188bet备用网址が行われています。講演会や懇談会を定期的に開催し、21年9月の講演会では、グリーン水処理を目指すシステムのキーデバイスとしてFO膜を活用する可能性について議論を交わしました。科学技術振興機構 COI STREAM総括ビジョナリーリーダー代理 水野 正明氏フェーズ3は社会実装がテーマで、タンザニアやサウジアラビアでトライアルを行い、情報がほとんどない中で現地に赴き、現地の課題を受け止め、答えを打ち出しつつあることは大変な努力の成果だと評価しています。整備された人材や制度、体制を踏まえ、新しい大きな展開につなげることを期待します。これから日本の大学は、教育188bet体育_188bet备用网址だけでなく社会的課題を解決できる拠点としての役割が求められています。信大がその力を発揮して世界の課題解決に取り組んでほしいと思っています。中村 宗一郎、阿部 守一井上 睦子氏、アリ?アルアナジ氏、小宮山 宏氏13:00 開会あいさつ 来賓あいさつ 参画機関あいさつ 中津 英司、阿部 晃一、大西 博之13:30 プロジェクト説明 大西 真人13:45 成果報告 「PAとCNTあるいはCNFで構成する環境配慮型の海水淡水化ならびに新型超低圧高透水性POU用のナノ複合逆浸透膜とモジュール」遠藤 守信、手島 正吾(高度情報科学技術188bet体育_188bet备用网址機構)、ウィナッダ?ウォングウィリヤパン「海水淡水化向けCNT/PA複合RO膜の実証」北村 光太郎、武内 紀浩(東レ)、菊地 淳(理化学188bet体育_188bet备用网址所)、竹内 健司(信大)「東アフリカでの安全で清浄な飲料水確保に向けて」 吉谷 純一「信大クリスタル with swee」 手嶋 勝弥「ナノ材料による分離?認識機能デバイスの開発」 木村 睦シミュレーションによる大気と海洋、地表面や地下の水大循環のようす海水淡水化プラント(SWRO)は、2009年当時、2020年には造水量100万トン/日規模が要求されると”Mega-ton Water”プロジェクトで予測しました。実際に最近では「Mega-SWRO」という言葉が定着しています。40万トン/日以上のメガトンプラントの実績をみると、RO膜の技術競争と市場シェアの競争が激しくなっていることがわかります。政府機関の支援もあり、メガサイズのプラントが普及していますが、造水コストが最小$0.28/?まで下がってきたことが、SWROが伸びている理由です。2019年には累計600万トンの海淡プラントがサウジアラビアなどでつくられました。この勢いは続き、2022年が次のピークで900万トンのビッグプラントが計画進行中です。海水淡水化RO膜のシェアは、4000トン以上のプラントで、日本勢が約70%、アメリカは約20%です。技術開発について、”Mega-ton Water”プロジェクトでは、省エネルギーに加え塩素及び脱塩素剤を使わない運転プロセスの開発を進め、サウジアラビアのガルフ湾でもバイオファウリングを抑えることで、ポリアミド膜が効率的に運転できることを確認しました。各国の取り組みでは、韓国はFO膜を前処理に使った海淡プロセスを国家プロジェクトとしてアラブ首長国連邦で技術開発等を進めています。アメリカでは、UCLAの188bet体育_188bet备用网址者はMBRを前処理に使用したSWROを提案しています。また、ブライン活用のため高圧ROの検討が進められています。サウジアラビアでは、SWCCが方針として、①蒸発法からRO法へのリプレイス、②RO膜は中空糸膜からスパイラル型膜への変更、③新しいRO技術の開発、薬品低減、またブラインの活用を進めようとしています。太陽光発電による再生可能エネルギーの活用が注目されており、Green Desalination、Green EnergyなどをNEOMプロジェクトで進めています。海水淡水化の市場は急激に動いています。世界の海水淡水化プラントの実績をみると2010年頃から逆浸透膜法(RO)が蒸発法の累積容量を超え、2015年頃からはROだけが伸びています。9年間にわたり、海水淡水化の革新的な膜プロセスの開発と、この技術の多方面での応用に向けて水に関わる技術開発をしてきました。私たちの生活用水の確保、発展途上国の水環境改善に貢献する技術開発につなげ、技術の一部が実用化しています。これらの知見を活用して参画する企業とともに世界に発信し、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと思っています。水野 正明氏06COI-S成果報告AxC■PF概況報告総 評閉会のあいさつ信州大学副学長 天野 良彦特別講演急成長する海水淡水化と新たな技術課題への挑戦東レ株式会社 フェロー 栗原 優氏「タンザニア連合共和国での実証事例」「過去から現在の水大循環と将来予測」 高橋 桂子上田 新次郎サウジアラビア王国大使館、タイフ大学、メディナ?イスラミック大学、SWCC/DTRI「急成長する海水淡水化と新たな技術課題への挑戦」 栗原優氏サブプロジェクトリーダーあいさつ 高橋 弘造閉会あいさつ 天野 良彦PROGRAM過去から現在の水大循環と将来予測COI-S188bet体育_188bet备用网址リーダー/海洋188bet体育_188bet备用网址開発機構 高橋 桂子

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