Integrated Report 2022 Shinshu University14Shinshu UniversityIntegrated Report 2022PROGRAM1年目はリテラシー強化フェーズ、2年目以降は実践力強化フェーズで地域課題の解決にも向き合う3大学?3県?3県域の企業と協働して地域の課題解決を目指す、この特徴ある教育プログラムは3年目を迎えました。交通?食?観光?インフラなど、これまで地域を支えてきた基幹産業を、さまざまな地域?セクターとの『連繋』によって捉え直し、次代の基幹産業の『創新』にチャンレンジする人材を育成することで、現状を『突破』し、魅力ある地域社会へと導いていくことを目指し進められています。特徴の1つは、3大学?3地域連携による広域型の地方創生人材育成の視点。3大学共通のフレームワークを導入し、オンライン/リアルタイムで3大学の学生を繋ぐ科目やお互いの地域に入り2022年度「ENGINEインターンシップ」を施行2021年度は、学生が地域を取材、映像コンテンツを完成させることを通じて、学生自身がルーブリックを意識?体現しながら変革人材へと成長、さらに今後変革人材となりうる後輩たちへバトンをつないでいくことを目指したプログラム構成でした。19名の学生が参加、大学横断型で上級生?1年生チーム計4チームを組織し、上級生のチームはそれぞれの地域企業で活躍する変革人材を取り上げた映像コンテンツを制作。企業インタビューを通じてどのような社員を企業にアサインしてもらうか人選を指示するところから、質問項目の作成、実際のインタビュアーまで学生が一貫して取り組みました。込んだ活動は極めて画期的な取組です。2つ目は、地域に求められる変革人材の要件を「ルーブリック(人材能力評価指標)」として構築したこと。企業や自治体の皆さまと共同開発し、学生が自身の成長を内省すると同時に企業からも共通の視点で評価できる仕組みを構築しました。これらの新しい視点を組み込み、3つの成長段階に沿った3年間の教育プログラムを通して学生のキャリア形成を進めています。3年目となった今年度は、実践力強化のフェーズに入り、プロジェクトベースドラーニング(PBL)を実践する形で、地域の課題を解決するための3大学協働インターンシップに取り組み、いよいよ人材育成だけでなく、実際に地域課題の解決にも向き合っていきます。2022年度は、実践力強化フェーズのインターンシップを、「3つ」のレベルに分けて実行しています。地域課題解決型のインターンシップであるType-Cでは、「地域基幹産業」(「インフラ?ものづくり」「食」「交通」「観光」)を「再定義」し、課題を設定した上で、実行可能性のある、解決のためのサービス?アイデアを提案します。3地域共通のクリティカルな問題は何か、どうすれば3地域が発展するのか、という点に誠実に、徹底的に向き合いながら、学生たちが能力を磨いていきます。Type-AType-BType-Cクラス形式個別学習チーム学習個別学習チーム学習学生連繋課題での企業連繋当該地域の学生個人当該地域で1社対応?従来型の職場受け入れインターンのイメージ?合同で実施する日を設け、地域間連携を強化当該地域限定のチーム当該地域で1社対応?各大学ですでに実行しているものを改善?進化?合同で実施する日を設け、地域間連携を強化3地域横断のチーム3地域の企業が連繋ENGINE教育プログラムの枠組みと「ENGINEインターンシップ」の開発実践力強化フェーズとして企業課題解決型インターンシップ?プロトタイプを実施ポイント?個別企業の課題解決ではなく、 「地域課題」の解決を行うことが重要?提案に留まらず、「実践」「実行」を意識県域を越え地域社会に変革をもたらす人材を輩出「ENGINE」3年目を迎えた特色ある教育プログラム、県域を越え信州大学、富山大学?金沢大学で地域基幹産業を創新します。
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