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足寄ぬくもり農園(北海道足寄町)温泉熱利用で通年栽培ジャムとジェラートの原料も人気MHCトリプルウィン(株) 食?農事業部 沖縄事業所(沖縄県読谷村)沖縄でイチゴの地産地消様々な加工品で「信大BS8-9」を楽しめる出荷に加えて加工品向けの原料まで担っていますが、目論見通り、リゾートホテルで供されるフルーツとして、県内の有名飲料メーカーの原料として主に沖縄県内で消費されているといいます。「沖縄の方は酸味を好まれるのですが、「信大BS8-9」のほどよい酸っぱさと強い香りを気に入っていただいています」(長部さん)という通り、オリオンビールが缶チューハイ「WATTA」の「いちごスパークリング」として、ブルーシールが「信大BS8-9」をメインに他品種を加えた冷凍品「読谷村いちご」を使ったカップアイス「沖縄ストロベリー&クッキー」として、いずれも大人気の限定商品に。188bet体育_188bet备用网址、地元の高級リゾートホテルや洋菓子店でもウェルカムフルーツや各種スイーツに使用され、県外からの観光客にも愛されています。(株)苗香屋(長野県伊那市)高級店が続々採用 「恋姫」のバスラッピ イチゴ本来の味が楽しめる「赤いいちごジャム」とジェラートのセット。冬期は最低気温が?25℃にも達することがある足寄町で、苗の生産と合わせ15棟のハウスでイチゴ栽培をする足寄ぬくもり農園。敷地内からも湧出する55℃の温泉の熱を利用した暖房を設置することで、通年栽培を実現しています。「年々技術も向上し、25,000株(「信大BS8-9」は15,000株)に対して2020年は12トンだった収量は20トンになりました。単純計算で1株800gという好成績です」と話すのはJAあしょろ農産部施設課の佐々木俊次さん。一株で採れるイチゴの平均はだいたい600g程度と言われる中でこの数字はかなり優秀なのだとか。同園では、「信大BS8-9」農家向けのファイナンスを行ってきた東京の企業が、2017年3月、実際に自分たちも農業に携わろうと沖縄?読谷村に事業所を設立。その圃場で育つ「信大BS8-9」には「Berry Moon(ベリームーン)」というオウンネームが付けられ、読谷村産のイチゴとして地元で定着しています。「どうせなら、栽培には不向きな南国でやってみようと考えました」と語るのは、2022年春まで事業所長を務めた長部晃典さん。冒険的なその考えの裏には“沖縄のイチゴはそれまでほとんどが県外産。地産地消できるようになれば地域貢献になる”という思いがあったそうです。台風対策など沖縄ならではの苦労を3年がかりで乗り越えて、当初300坪だったハウスを2020年に240坪増床するまでに。現在は10,500株のBerry Moonを栽培し、生鮮品の各ハウスには、温泉の熱を利用した暖房システムを完備しています。オリオンビールの缶チューハイ「WATTAいちごスパークリング」は、2022年に2度目の登場。ブルーシールのカップアイスでは敢えて他品種を加えた「読谷村いちご」を使用していました。写真=MHCトリプルウィンHPより引用に「スウィーティ?アマン」というオウンネームを付けており、JAが運営するAコープの他、十勝管内のデパートやスーパーなどで購入可能。188bet体育_188bet备用网址、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っているそうです。もうひとつ、忘れてはいけないのがスウィーティ?アマン100%の加工品の数々。収量の約20%を加工品に回していて、採れたてをハウス横に設置した冷凍設備で冷凍した「信大BS8-9」だけを使い、委託先で製造したジャム(「赤いちごジャム」と「赤いちごバタージャム」の2種類)とジェラート(「ストロベリーミルク」、「ストロベリーチーズケーキ」など5種類)は押しも押されぬ看板商品なのだそうです。人気の秘密は、高糖度な「信大BS8-9」だから実現したイチゴの含有量。ジャムは全体の50?60%が、ジェラートは1カップに2?3粒のスウィーティ?アマンが使われ、「信大BS8-9」ならではの豊かな香りと自然な甘さが魅力」と佐々木さん。次なる新商品も検討中だそうです。取締役の青木一徳さんは、元は伊那バスグループの石油販売部門の営業担当でした。現在、全15棟のうちの8棟を生産棟として使い、計10,000株の「信大BS8-9」を栽培している苗香屋は、実は2022年にスタートしたばかりの若い会社です。前身は地域の交通を支える伊那バス(株)の中に、2015年に新設されたアグリ事業部。「2019年に創業100周年を迎える伊那バスの、地域への想いと感謝を形にした記念事業が、伊那発にも関わらず、地元でまだほとんど知られていなかった「信大BS8-9」の生産でした」と取締役の青木一徳さんは語ります。左が資生堂パーラールーツパーラーのパ05北海道発!沖縄発!長野発!農学部発、四季成り

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