イノベーションを創出する企業?人材を育成「信州100年企業創出プログラム」は、首都圏などで高度な専門性を持って活躍している人材を、信州大学の「リサーチ?フェロー(客員188bet体育_188bet备用网址員)」として受け入れ、県内の受入企業の課題解決と持続的成長のためのシナリオ作成に挑戦する取り組みです。社会ニーズの変化を先取りした次代の長野県を牽引する企業を「100年企業」と定義し短期的には経営課題の解決、長期的には社会変化や産業構造変化への「未来シナリオ」を考え、適応力とイノベーションを起こし続ける企業?人材を創出することが狙いです。信州100年企業創出プログラム 第5期リサーチ?フェロー大堀 貴洋氏(信州大学人文学部2016年卒業)リサーチ?フェローは、6カ月の間、受け入れ企業から活動費を受け、週4日を企業で経営課題解決を目的とした業務を遂行し、週1日は本学のゼミに参加します。企業での実践的な課題解決と大学でのリカレント学習の機会を得ることで、188bet体育_188bet备用网址力の向上に加え、企業との繋がりづくり(雇用や事業連携等)が可能です。一方、企業にとっては、外部の高度専門人材による経営課題向上のためのアドバイスやサポートが期待できます。今年度で6年目を迎えており、持続可能なリカレント教育の好事例として他大学?各省庁から注目されています。だと思います。本プログラムの詳細はこちらIntegrated Report 2023 Shinshu University受講者に聞きました!実践とアカデミア二つの学びが魅力―大学でのどのような学びが、企業の課題解決に役立ちましたか。課題への対応策を考えるうえで、大学でのゼミにおけるアカデミックな学びが非常に活かされました。心理学、社会学、経済学と多様な分野の教員から異なる視点でアドバイスをいただき、また、他のリサーチ?フェローとのディスカッションを通じて、自分の引き出しが増えた感じがありました。個別に意見をいただく機会を得られたことは、自分を成長させるうえでとても貴重な機会となりました。ゼミのおかげもあり、半年の受け入れ期間が終わった後も、受入企業の役員からは「これからもよろしく」と言っていただき、引き続き業務委託で働いています。様々なプロジェクトの中で、リーダーシップを求められる責任ある立場を任せていただいています。プログラムを通じて、社外からの“異物”として、受入企業にはない視点やスキルを評価いただいているの18Shinshu UniversityIntegrated Report 2023INTERVIEWに応募したきっかけを教えてください。信州大学卒業後、映像の世界でフリーランスとして活動していましたが、当時は経験不足で上手くいかず、結局、映像制作のベンチャー企業に就職しました。しかし、その後、起業家?デジタル人材育成スクールにてマーケティング?マネジメント業務に携わることになり、起業を目指す方をサポートしているうちに、やはりもう一度、“自分の名前で仕事に向き合いたい”という想いが沸き起こってきました。そんな中で、信州大学のFacebookを通じて「信州100年企業創出プログラム」の募集を知りました。実践的な学びとアカデミックな学びの両方を経験できる部分に惹かれすぐに応募しました。実際にプログラムが始まると、週4日は受入企業で実務を行いながら企業が抱える経営課題の分析や未来構想を188bet体育_188bet备用网址し、週1日ゼミでの大学教員は大学のゼミに参加して企業の課題解決を通じた問題解決力を身に着ける188bet体育_188bet备用网址指導を受けました。受け入れ企業のネクストリンクス株式会社は長野県と東京都を拠点にシステム開発?ITコンサルティングを手掛けるITベンダーです。 このプログラムでは、受入企業からリサーチ?フェローにミッションが与えられますが、同社から私に課せられたのは「バックオフィスの立場から社員が活躍できる場づくりをしてほしい」という漠然としたものでした。まず社内でヒアリングを行い、課題を抽出し、分析し、重要な課題を特定することから始めました。以前働いていた会社でマーケティング業務に従事していた経験を活かすことができました。学び受入企業経営課題解決経営者?社長リサーチ?フェロー自分の名前で仕事に向き合うために―「信州100年企業創出プログラム」大学での学びは成長の貴重な機会に挑戦する高度専門人材に“学びと実践”の場を提供「信州100年企業創出プログラム」高度専門性を持った人材を「リサーチ?フェロー」として迎え、信州大学での学びと企業での実践の場を提供し、「100年企業」創出を目指す独自の地方創生プログラム。
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