2023信大環境報告書
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 信州大学は、2001年に国公立大学では初となるISO14001認証を取得し、その後に同認証を取得する学部の広がり、環境マインド推進センターの設置、環境方針の策定、環境教育海外研修の実施など、教職員?学生等の環境マインドの醸成のために体系的な取り組みをされており、「環境に優しい大学の世界ランキング」では、これまで5年連続で国内1位という高い評価を受けられています。 貴学の環境報告書発行は今回で18回目となりますが、各キャンパスにおける環境学生委員会の活動報告やエネルギー使用量のデータ等の定量的な開示?評価を継続的に行われています。こうした貴学の長年にわたる環境マネジメントへのご尽力にあらためて敬意を表します。 また、本年に開催された第27回「市民公開講座」では、外部有識者を講師として招き、身近な題材を用いて地球温暖化?世界のエネルギー事情についての講座を一般市民?学生向けに開催し、100名近い参加者があったとのこと。同講座の報告からは、活気のある意見交換の様子が窺えます。このような地域の幅広い層に向けた貴学の知見の共有を今後も活発化されることを期待するとともに、当機構としてもご協力できる部分があれば幸いです。 信州大学環境方針では、地球環境を守るために、教育、188bet体育_188bet备用网址、診療を含む社会貢献?国際交流など、あらゆる* Central Bureau Statistics (2022)活動を通して、人と自然が調和した、持続可能な社会の実現(SDGs)に貢献することが掲げられています。一組織がSDGsにおいてカバーする範囲にはどうしても限界がありますが、国内外のステークホルダーとの共創により達成可能な範囲が広がります。貴学におかれても、サウジアラビア王国188bet体育_188bet备用网址機関との学術交流協定を締結?「海洋淡水化」にかかる国際共同188bet体育_188bet备用网址の加速など、同方針の一環として推進されていることが窺えます。 さて、貴学と当機構との連携においては、現在、JICA草の根技術協力事業「ネパール国中等教育における農業教育強化プロジェクト(長野県?高大連携グローカル教育促進)」(2022年?2025年)を実施中です。同プロジェクトは、長野県や上伊那農業高校と協働し、地域の特性や環境に適した実践的な農業教育体制?指導方法? 教材の開発と強化に取り組むものです。農業分野がGDPの約1/4* を占めるネパール国において、持続可能な農業環境(栽培環境や農業人材育成等)を整備し、加えて農家の収入向上に資する取組みであり、貴学の社会貢献の一例として紹介させていただきます。今後も貴学を核とした地域コミュニティやステークホルダーとの一層の連携深化を期待するとともに、当機構もその一員として貢献していきたいと考えております。独立行政法人 国際協力機構東京センター所長 田中 泉32第三者からのご意見

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