5年次 実施報告書
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‐20‐ かう力,人間性等の涵養」)に基づいている。その上で,子どもの「思いや願い,問い」に基づく学習を構想するために,その時々の子どもの状況を「3つの力」を視点に捉え単元構想するという実践を行っている。 ③子ども側の視点に立った探究的な学びのデザイン ア 子どもの「思いや願い,問い」を大切にした学び 本学校園の子どもたちは,「思いや願い,問い」を強くもっている。これまでの教育実践の中でも,「子どもが,やりたいことにひたすらうちこめる遊びとは」「願いや問いはどこにあり,子ども自らが主体的に探究できる学びとは」と,目の前にいる子どもに対して,教師は何ができるのだろうかという立場で,子どもの「思いや願い,問い」に応じて活動を立ち上げることを大切にしてきた。「3つの力」を発揮するような状況のために,これまで本学校園において暗黙の了解であった子どもの「思いや願い,問い」に教師がより目を凝らし,大切にすることが必要である。 イ 探究的な学びの捉え 本学校園における探究的な学びとは,教師が定めた目標に子ども全員が到達するように,教師が子どもを導くものではなく,一方で自分の「思いや願い,問い」に向かって進む子どもを,教師が後から追いかける放任でもない。子どもと教師が共にその教材を通して学んでいく先にある,新たな自分を予感したり,期待したりしながら,自分の「思いや願い,問い」から,体験や対話などを繰り返しながら自ら進み,その先に自分の予感や期待を学びとして構成していくものなのではないかという認識を,職員間で共有しつつある。 探究的な学びとは,子どもと教師が同じ方向を並び見ながら進む中に生まれるものであると考えている。 ウ 探究的な学びのデザイン 私たちは上記のような探究的な学びをデザインする際,次の2つの視点を大切に環境設定の工夫や教材188bet体育_188bet备用网址を重ねている。 1つ目は「その環境や教材を通した遊びや学びが,子どもの一人ひとりの在り方や生き方につながるか」という視点である。それはつまり,「環境や教材との出会い」の場面で,その環境や教材と,子どもの生活や世界との接点を,子ども自身が予感することができるかどうかということである。環境や教材を通して自分の生活や世界の見え方が変わってくるという予感が,子どもの「思いや願い,問い」を生み,それが子どもの主体的な探究のエネルギーになると考えている。 また,出会いの場面で子どもに生まれた「思いや願い,問い」が,その先にどんな「学びを味わう」場面へつながるかを見つめることを大切にしている。それは,その遊びや学びを通してどんな力をつけるのかという発想ではなく,探究的な学びの最後に,子どもたちと分かち合いたいものや場面を具体的に想像し,それが子どもの在り方や生き方にどうつながっていくかを見つめることである。 2つ目は「子どもはどんな見方?考え方を働かせながら,問いの質を変容させていくのか」という視点である。子どもが自分の「思いや願い,問い」からとことん追究し,その中でまた自分の問いを変容させていく過程の中で,そこに働く様々な見方?考え方についての視点である。 幼稚園では,園児が見つめている対象,その対象への「思いや願い,問い」について職員でカンファレンスを行い,園児の観察力や感受性が,より鋭く,豊かに働くような環境構成

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