5年次 実施報告書
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‐45‐ ておおむね減少傾向となっている。しかし,以下の項目については上昇傾向が把握できる。 自己表現力にかかる項目「観たり聞いたりして感じる力」については,0.74ポイント上昇している。課題探究力にかかる項目「情報を適切に活用する力」については,4.38ポイント上昇している。 先に挙げた6~8(9)歳児のデータ以上に,188bet体育_188bet备用网址感染症の影響が出ていると考える。しかし,その中でも,3.27ポイント減少した「思いを表現する力」以外の項目は,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた児童の割合が,8割を超えている。こうした学び方に対する意識が向上し,学習者自身がその学び方ができているかどうかを思考?判断するようになってきたとも受け止め,そのような意識の育ちをさらに支えていきたい。 エ 12~14(15)歳児 4年間のアンケート結果の変化を見ていく中で,大きな変化を見せている項目が,(課題探究力)の「課題に対し最後まで粘り強く取り組み,おもしろさを感じている」+4.9?????,(自己表現力)の「伝える内容や言葉を選んでいる」+4.7?????,(社会参画力)の「仲間とともに活動する喜びを感じている」+6.1????? である。また,アンケート結果から,平成29年度と令和3年度とを比較したとき,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた生徒の割合が,自己表現力と課題探究力,社会参画力全てにおいて上昇傾向であることが把握できる。 この結果から,課題に対して粘り強く取り組む学習を通して,友や地域に発信していく必要性が生まれ,仲間とともにそれをどのように伝えるか内容や言葉を選んで表現を工夫し,自らの学びを生かしていく有用感や活動する喜びを感じていくなど,(自己表現力,課題探究力,社会参画力)の3つの資質?能力が関連付けられながら伸びているのではないかと考える。 (2)【遊びの領域化】を設定することは,子どもの強みを生かし学びを支えるか ①領域を設定することは,本校の児童の実態に合っている 昨年度と本年度,低学年で教科の経験のある4~6年の児童にアンケートを行った。項目は「①低学年のときの授業中に,その授業の教科と違う教科の疑問を授業中にもったことがある。(例 算数の授業中に理科の疑問がわいたり等)」「②低学年のときの授業中に,その授業の教科とちがう教科をやりたくなったけれど,その授業の教科とちがうために,我慢したことがある。」である。 それぞれのアンケートについて「とても当てはまる」「やや当てはまる」と回答した子どもは,①については,昨年度53%だったが,本年度は78%であった。②については,昨年度58%,本年度も58%の子どもがいることが分かった。 この結果から,入学以前に自分の思いや願いで行動できていた子どもたちは,教科という枠にあえてはめられると,8割近い子どもがその授業の教科と違う教科の疑問を授業中にもったことがあるにもかかわらず,半分程度の子どもが自分の思いや願いを押し殺して活動している可能性がある。子どもの強みを生かして学びを支えようと,領域を設定したり領域を教科化したりすることは,本校の子どもの実態にあっていると考えている。 ただ,②については,「当てはまらない」「あまり当てはまらない」と回答した子どもが40%近くもいたことも踏まえ,慎重に領域学習を進めていかなければならないとも考える。子どもの動向を継続して調査すると共に,その理由を考えていく必要がある。 (3)【領域の教科化】を進めることは,子どもの資質?能力を総合的に養うか ①小学校第4学年から教科化を進めることは,本校の実態に合っている 昨年度と本年度,低学年で領域の経験のある4年の児童にアンケートを行った。項目は,「①領域の授業(ことば,くらし,ひょうげん,かがく)の授業をうけたときに,教科の授業をやりた

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