5年次 実施報告書
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Ⅴ 今後の188bet体育_188bet备用网址開発の方向 ‐49‐ 1 188bet体育_188bet备用网址開発全般についてあああああああああああああああああああああああああああ (1)松本学校園12年間の教育課程編成全体に関わって ③中学校アンケート(詳細は,別冊資料参照) 3つの資質?能力(3つの力)の高まりの実感については,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた方がいずれの項目においても8割を越えた。 また,学校園の取り組みのあり方について「カリキュラム編成に係る説明が,されているか」や「3つの資質?能力を育む授業がされているか」に対し,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた方が年々増加している。 「自己表現力?課題探究力?社会参画力の高まり」や幼小中を貫いたカリキュラムについて,子どもの成長を実感し,期待を高めていることがうかがえる。さらに,松本学校園が,幼小中を一貫する特別な教育課程を編成しようとしていることや,3つの資質?能力(「3つの力」)を育む授業に取り組む姿勢に理解を示していることもうかがえる。 一方,「当てはまる,やや当てはまる」の内,「当てはまる」と答えた方は,「カリキュラム編成に係る説明が,されているか」に対しては2割強程度であり,「3つの資質?能力を育む授業がされているか」に対しては引き続き5割に届かない。よって,今後もさらに丁寧に,目指す教育課程については必要な情報を十分に提供したり,繰り返し説明したりしていく必要があると考えられる。 ① 子どもにとっての学びのストーリーの明確化と体系化について 子どもの育ちから,学びの質がどのように変容していくのか見いだし,適切な環境構成や単元構想,また支援のあり方をさらに考えていく必要がある。特に,各段階の子どもが次の段階に移行したときに,どのような変容が見られるのか,その変容を踏まえて子どもの学びをどう支えるのかを分析し,その知見を体系化することが必要である。子どもの学びを教師間で語り合っていくと,同じ学び方をしていても各段階での相違点が見えてきている。しかしながら,これまで蓄えてきた実践記録や園児?児童?生徒のデータは,12年間の資質?能力の育ちとそれを支える教育課程のあり方を分析し,体系化するまでには至っていない。子どもが学びの中で潜在的に行っていることを,実践を通しながら言語化したり,分析と支援の方略の抽出や体系化を試みたりする必要がある。 ② 子どもの学びやカリキュラムの効果をより信頼性?妥当性をもって評価する方法の開発 子どもの育ちを,より適切に,より信頼性?妥当性をもって評価する方法の開発が大きな課題である。本学校園では,12年間という長いスパンで子どもの育ちを観ようとしている。また,本学校園の職員は校種を越えて「子どもの「思いや願い,問い」に根ざした探究的な学びを展開する」という認識を共有し,協働して実践188bet体育_188bet备用网址を行ってきた。その中で,子どもの学びの姿を根拠に,実践を評価?改善し続けたことで,子どもの学習状況が向上し,子どもの力が伸びていくという実感をもっている。しかしながら,その実感の内実を,客観的な根拠をもとに十分に示すことはできていない。また,実践をどうデザインし評価しているのかを分析し,体系化して明示するまでには至っていない。 授業実践と具体的な子どもの変容の蓄積を続けていきながら,他の先行事例や国の評価に関する方策,学術的見地を踏まえて,信頼性?妥当性がより高くなるような評価方法を開発し,その評価を子どもの更なる学びへとつなげていく必要がある。

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