5年次 実施報告書
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‐51‐ ④ 「探究的な学び」をデザインし,実践していく教師の思考?判断の蓄積と体系化 「遊び」「遊びの領域化」「領域の教科化」「教科等の総合化」のそれぞれの実践が「探究」という共通の窓口からデザインされ,実践されていることは前述の通りである。一方で,それぞれの実践がデザインされる際,教師が何をどのように捉えて思考?判断しているのかということの整理や体系化については,不十分である。「材の本質的な価値や奥行きを予感できる出会い」「問いの質を変容させながら本質に迫る道行き」「一人ひとりの新しい生き方(見方?考え方や資質?能力の伸長や更新)の自覚」が,探究や探究的な学びを支える要件として見え始めてはいるが,各校園や各職員がそれを足場に,保育や授業の構想段階はもちろん,その道行きの中でも,どのような子どもの姿を捉えて,どう思考?判断し,保育や授業をデザインしたり,実践を省察し再構成したりしているのかといった,具体的なデータの蓄積を進めたい。その整理分析を通して,幼稚園や小学校?中学校の各段階で探究を経験してきた子どもが,その後の段階でどう学びを展開し,さらに力を伸ばしていくのか,それを把握しながら子どもを支える教師の支援の枠組みについて,評価改善し,具体性と妥当性を高めていくことが必要である。 (2)幼小中全職員?WT所属の大学教員による,持続可能でより充実の協働体制づくり ① 共有に至る過程を支える組織学習について 幼小中一貫教育を進めるにあたっては,校種を越えて,教員が共有できるビジョンを創っていくことが欠かせない。本学校園は同一校園舎ではなく,具体的な188bet体育_188bet备用网址を進めていく枠組みを構築することが不可欠である。そのために,校種?教科を越えた共有ビジョンを形成し続けて行くための,実践→省察→再構成のサイクルを,意図的,計画的に続けてきた。各校園では,教科等の枠を越えて教員が互いの実践に学び合うグループ188bet体育_188bet备用网址会等の実践コミュニティを形成し,それぞれのつながりが密になるようにしている。各コミュニティでは,「子どもの学びのよさと可能性」について語りと傾聴を繰り返し,合意形成を急がずに共有ビジョンの形成に努めてきた。各コミュニティをコーディネートする188bet体育_188bet备用网址主任の学習を支えるために,各校の188bet体育_188bet备用网址推進部会を設けると共に,各校園の188bet体育_188bet备用网址推進メンバーが集まって,幼小中188bet体育_188bet备用网址主任会を月に3回ほど行って情報交換や学習を進め,意思疎通を図りながら188bet体育_188bet备用网址推進ができるように努めてきた。 しかしながら,188bet体育_188bet备用网址主任会で扱われる内容は,公開授業の運営や,188bet体育_188bet备用网址開発に関わる事務などが多くなってしまっている。他校種の実践の具体や,それぞれの教師がどのように思考?判断して保育?授業を行っているのかなど,教育188bet体育_188bet备用网址の内容に関わる対話の時間が十分取れていない現状がある。 また,月1回の幼小中合同教員会では,周知?伝達のみの機会にならぬよう,校種を越えたグループ協議の場を設けるようにしてきた。さらに,校内SNSやクラウドの活用を行うことにより,様々な教員が意見を述べ合い,188bet体育_188bet备用网址ビジョンの形成やその共有を行っていくことで,実践188bet体育_188bet备用网址の充実を図ってきた。ここまでの成果を活かし,現在の188bet体育_188bet备用网址推進体制を継続していきたい。 ② 小中接続教科等ワーキングチームの充実へ向けて 教科?領域等の授業改善に向けたワーキングチームを,幼小中の職員と大学の職員とで組織している。幼小中大それぞれの担当教員が担当教科の188bet体育_188bet备用网址授業を参観し,教育観の交流を図ってきた。すべての教科等において,日常的な参観を行うように考えたが,日常の業務改善が進まず,また,188bet体育_188bet备用网址感染症への対応で,校園をまたいでの保育授業の参観が制限されたこともあり,すべての教科において十分に行うことができたとは言えない。今後は,188bet体育_188bet备用网址主任会などにおいて,意識的に幼小中大接続の機会をコーディネートするなど,ワーキングチームがさらに有機的に機能する必要がある。

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