‐52‐ 2 幼小接続に関わってああああああああああああああああああああああああああああ (1)幼稚園における【遊び】について 3 小中接続に関わってああああああああああああああああああああああああああああ (1)小学校高学年からの【領域の教科化】について 4 中学校における「教科等の総合化」に関わってああああああああああああああああ (1)「探究的な学びのデザイン」や「総合的な学習の時間」について ① 【遊び】を通して育まれる本学校園で柱とする資質?能力どう捉え、育んでいくか 子どもたちは,自由遊びの中で主体的に対象とかかわることで,「いいこと思いついた」「いいこと考えた」と言いながら,やりたいことを見つけていく。そして,その子なりの表現の仕方で対象とのかかわりを深め,「思いや願い,問い」をもちながら,「こうするとおもしろい」「あれっ,なんで」と,豊かに感性を働かせて遊びに没頭する。そこから,同じ場所で遊ぶ子どもたちと自然と言葉を交わしていくようになる。保育者は,主体的に遊ぶ子どもたちが「3つの力」を発揮しながら資質?能力を育んでいくことを共通認識していることから,更に子どもが「思いや願い,問い」をもちながら主体的に遊んでいける環境を構成していく。 (2)小学校低学年における【遊びの領域化】について 【遊びの領域化】では,幼児期に見られる対象との向き合い方が低学年期にも見られることから,子どもが働かせている見方?考え方に,教師も並び見るよう心掛けている。そのような思いに至ったのは,やりたいことを見付け,とことん対象との関わりを深めていく子どもと接している幼稚園職員と繰り返し語り合ってきたからである。しかしながら,現在は,保育者との語り合いに留まっており,小学校職員が実際の保育に携わった件数は1件のみである。今後,多くの小学校職員が保育を経験することによって,より幼小接続が充実してくると考えている。 校種?教科を越えた共有ビジョンを形成し続けて行くための,実践→省察→再構成のサイクルを,意図的,計画的に続けてきた。その結果,探究的に学ぶ子どもを支えるときの教師の役割の共通点や相違点を,小学校?中学校教員間で分かり合える段階にきている。これは,「子どもの学びのよさと可能性」について語りと傾聴を繰り返した成果であると言える。しかしながら,各教員によって語られる言葉に違いがあり,細かなニュアンスの差があると感じている。今後に向けては,さらに「子どもの学びのよさと可能性」について語りと傾聴を繰り返しながら,互いに大切に感じている言葉を精査していきたい。 ① 「探究的な学び」を支える教師の役割 教師が思い描く教科の見方?考え方ができているかどうかという視点ではなく,今,目の前の生徒が働かせている教科の見方?考え方はどんなものなのか,という視点で生徒の学びの姿を捉えていく必要がある。そういう視点で生徒を捉え,教員同士でその捉えと今後の展望を語り合うことが,生徒の「思いや願い,問い」に根ざした探究的な学びの方へ,教師の視座をずらしていく。そのためには,自分の担当教科?領域の見方?考え方の整理を行うと共に,他教科の見方?考え方についての理解を進め,各教科?領域の見方?考え方のよさやちがいについて理解し合う必要がある。全ての教科で,「探究的な学び」を共通の枠組みとしながら,生徒自身が見方?考え方を十分に働かせたり,その意識化?自覚化したりする経験を重ねていくことで,他教科の見方?考え方をいかそうとする学び方にもつながると考える。各教科?領域の授業において,その教科?領域における見方?考え方をとことん働かすことができる場を設ける
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