附属松本中5年次 別冊資料
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①前期①後期②前期- 19 - 能な技能として身につけることができる。 【思考力,判断力,表現力】 ?実社会や実生活に広がっている複雑な問題に向き合って(課題の設定),自らの力で解決の方向を明らかにし,見通しをもって情報を集め,整理?分析して,まとめ?表現することができる。 【学びに向かう人間性等】 ?「自己理解?他者理解」:異なる意見や他者の考えを受け入れて尊重しようとすることができる。 ?「主体性?共働性」:自他の良さを生かしながら協力して問題の解決に取り組むことができる。 ?「将来展望?社会参画」:実社会や実生活の問題の解決に自分のこととして取り組むことができる。 2 学習対象となる材(「廃材を利用した自分たちも地域も幸せなものづくり:ECOなEGO」を取り巻く主な「もの?ひと?こと」) 【もの】捨てられるはずの廃材や紙, 【ひと】「YKマテリアル株式会社」川窪優太さん,「松本民芸家具」池田満雄さん,JR松本の方々,アルピコの方々 【こと】高齢者のためのベンチづくり,プランターづくり,附中祭の招待状に使用する和紙づくり 3 年間指導計画(カレンダー) 学年 問い (○)学習活動 (?)生徒の意識 3年間の総合的な学習の時間で学びたいことやつけたい力って? それを達成するためには,何を大切にしていけばいいのだろうか。 ○学級での話し合い。 ?クラスで「協力」して,自分たちが「笑顔」で活動するからこそ,その笑顔で自分たちを取り巻く人も「笑顔」になり,人と人とが「つな」がっていく総合にしたい。(繋:つながる?つながり?つなげる) 夏休みを通して自分のやりたいことをやってから活動を決め出したい。 ○夏休み中に自分のやりたいことを一人ひとりが体験してみる。 ?レポートに調べ学習でまとめても面白くないし,実際にやってみないとよくわからないから,私は工作が好きだから木で棚を作ってみた。実際に作ってみると楽しかったし,みんなとならもっと広がっていきそう。 プレゼンから感じた木工の魅力を味わっていきたい。 しかし木工をやるにはお金がかかる。お金はどこから集めればよいのか。 ○夏休みの成果をプレゼンし,魅力を聴き合う。 ?木工は自分たちの手でいろいろ作れるし,駅前とかバス停にベンチなどを作っておければ地域の方々に役に立ちそう。プランターなどを作って花を植えれば緑化活動にもつながりそう。でも,お金がかかるなぁ…。木を無料でくれるところは無いかな?探してみよう。 三心の池の周りに廃材でベンチを作って,そこでお昼を食べたい。 ○グループに分かれてベンチ制作開始(設計係,木材会計係,解体係) ?木材会計:木材を無料でくれるところがないか探してみよう。YKマテリアル株式会社が無料で木材パレットをくれるようだぞ。岡谷にあるから調達できるか電話してみよう。 ?解体係:木材パレットは木の太さがバラバラで釘が頑丈に打ち付けられているぞ。まずは一つ一つ解体していこう。人手が必要だな。 ?設計係:ベンチとプランターを設計しよう。小さい木材はプランター用で,比較的大きな木材はベンチにしよう。何人掛けにしようかな。全校も気軽に座れるように丈夫にしないといけないな。 廃材の再利用の良さをもっと多くの人にも知ってもらいたい。 ○自分たちの活動を振り返り,今後の展開を考える。 ?実際に廃材を使ってベンチやプランターを作ってお昼を食べてみたら,思いが詰まったベンチで食べるお昼は格別だった。廃材の再利用の価値はもっとたくさんある気がする。駅前やバス停,老人ホームや松本城などに作ったベンチを置くのはどうだろうか。でも,強度やデザインに不安がある。まずはどんな要望があるのか聞きに行きたいな。 廃材を使って,地域の人も笑顔になれるものをつくりたい。 ○地域の方への取材,要望を取り入れた設計図づくり ?私のバス停や松本駅前係では,ベンチが設置可能かどうかなどを聞いて (◇)教師の支援 ◇過去の事例紹介を受けて感じた3年間の総合で先輩が得たことや学んだことを発表する場を設けることで,目的である“理念”の重要性に迫れるようにする。 ◇活動を話し合いで決めるのではなく,実際にやってみてから決めだしたいという生徒の意見を取り上げることで,夏休み明けに自分と友の興味?関心を比較しながら活動を決定する素地を築くことができるようにする。 ◇夏休みに実践してきたことをプレゼンする場を設け,材の魅力や今度の展望を考えることを通して,異なる意見や他者の考えを受け入れて尊重しようとすることができるようにする。 ◇ベンチ制作を行う際に,設計係,木材会計係,解体係などの係に分かれて活動を行うことができるようにすることで,協力して問題の解決に取り組むことができるようにする。 ◇廃材でも無駄なく木材を再利用しようとする設計係の思いを全体に広めることで,ものを大切にしようとする思いをもてるようにする。 ◇廃棄される木材を探し,廃材からベンチを作り,みんなで自分たちの作ったベンチで昼食を食べた感想を「協力?笑顔?繋」の理念に照らし合わせて振り返ることができる時間を設けることで,校内の人から視野を広げて「繋」への意識を大切にしていきたいという願いを学級全体で確認できるようにする。 テーマ 協力,笑顔,繋 1年C組 担任:湯本 哲 1 育成を目指す資質?能力 【知識及び技能】 ?「知識」:事実に関する知識を関連付けて構造化し,統合された概念として形成することができる。 ?「技能」:手順に関する知識を関連付けて構造化し,特定の場面や状況だけでなく日常の様々な場面や状況で活用可

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