附属松本中5年次 別冊資料
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1 2 3 - 29 - (◇)教師の支援 ◇「学級総合ではどんなことを大切にしたいか」と尋ねることで,味わいたいこと,興味があること,クラスに対する願いを出し合い,テーマ決定ための指標を設定することができるようにする。 ◇活動を振り返る場面で,防災活動について新たに知ったり,感じたりしたことを毎時間グループで共有する時間を設けたり,「どういう場面を想定しているの」と問い返したりことで,自分たちの学びを自覚化できるようにする。 ◇ニュースの映像を共有し,今まで調べてきたことと比較し,板書で整理することで,コロナ禍における避難方法を具体的にイメージすることができるようにする。 ◇それぞれのグループの活動成果を定期的に情報共有する場を設けることで,自分のグループの活動の意味を振り返ることができるようにする。 ◇今まで学んできたことを知ってもらいたいと願う生徒の意見をクラスで共有する場を設け,どのようなことができるのかを考えることができるようにする。 ◇3年間の活動を通して,自分自身はどのように変わったのかを問うことで,学んだことを自分の生き方につなげて考えることができるようにする。 3年A組 担任:杉山 史良 テーマ 私たちには何ができる?~災害時に役立つには~ 1 育成を目指す資質?能力 【知識及び技能等】コロナ禍の中での避難所設営がどうあったらよいのかを考えたり過去の避難所の状況を調べたりしながら,有効な情報を整理し,身近な物で安全に考慮した防災グッズを作成したり備蓄した方がよいものをまとめたりし,それぞれに必要な知識及び技能を身に付け,災害時に役立つには,幅広い情報と技能を身に付ける必要があることを理解している。 【思考力?判断力?表現力】「災害時何が必要となるのか」を軸に自分の活動を考えていく。またその経験をどのように発信していくことが有効的なのか,各教科等における学びを総動員しながら活動していくことができる。 【学びに向かう力?人間性等】コロナ禍で松本のまちや人が直面している現状を踏まえ,誰かのために自分たちにできる活動をしていくことで,松本の防災活動に貢献したという,ささやかでも確かな手ごたえやよさを感じることができる。 2 学習対象となる材(「私たちには何ができる?~災害時に役立つには~」を取り巻く主なもの?ひと?こと) 【もの】災害時に役立つ防災グッズ, 【ひと】松本市フリーマーケット主催者立石さん,被災された方(アーカイブ) 【こと】地域の防災会議,フリーマーケット,地域のお祭り 3 年間指導計画(カレンダー) 学年 問い (○)学習活動 (?)生徒の意識 自分たちだけでない,人の役に立つ学級総合って何だろう ○話し合いから体験へ ?みんなで1つのことに取り組みたい。やりがいや学びがい,本物と出会うような時間にしたい。 ?同じ長野県で台風19号被害に合われたかたがいる。いつかは松本も被害の可能性がある。防災の知識,理解を高めることで役に立つ人になれるのではないか。 ○それぞれのグループに分かれてどのような活動ができるのか考えよう。 ?ガスや電気が使用できなくても食事をとる方法を考えたいな。 ?生活用水レベルならできるけど飲み水を作るのは難しいな。 ?他のグループの学びも共有したいな。 みんな学びの成果を共有する防災キャンプを開こう ?みんなで学んできたことをお互い共有した新たな課題を考えたいな。 ?三密の観点から防災キャンプはできなさそうだな。 コロナ禍の中でも,できることは何か,考えて行動していきたいな ?熊本の台風被害などのニュースを見るとコロナの影響で避難の仕方に変化が出てきたな。 〇コロナ禍における避難所のあり方を考えよう。 ?三密を防いだ避難所とは具体的にどんなものなのだろう。 ?火を使わずに温かい食事を摂る方法を考えたいな。 ?避難所でのストレスを取り除く方法を考えたいな。 ?自分たちの取組を外部の人に知ってもらったり意見を聴いたりして意味のあるものになっているのか知りたいな。 自分たちが学んだ成果を地域の方に発信しよう。 〇日ごろからどのような備えをすればよいのか地域の方に発信しよう。 ?出向いて発信する場を探そう。ターゲット(年齢層)を定めて自分たちが学んできことをどのような方法をとればより有効的に伝えることができるのか考えよう。 ?自分たちの活動は,保護者,友達,多くの人によって支えられていたな。実際に役立つ情報も地域の方に発信できたんじゃないかな。自分たちの学びだけではなく感謝の思いも発信できたことが嬉しかったし,これからも社会の一員としてできることを考えていきたい。

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