- 30 - 3年B組 担任:翠川 祐輔 1 育成を目指す資質能力 【知識及び技能等】 実際に実験をしながら発酵のよさを調べたり観察したりしながら,健康によいことや保存食が災害の備蓄品として役立つことをまとめたりし,それぞれに必要な知識及び技能を身に付け,保存食について,幅広い情報と技能を身に付ける必要があることを理解している。 【思考力?判断力?表現力】 保存食の魅力とは何かを軸に自分の活動を考えていく。またその経験をどのように発信していくことが有効的なのか,各教科等における学びを総動員しながらしている。 【学びに向かう力?人間性等】 保存食の魅力を知り,もっといろんな人にそのよさを実感してもらいたいと考え松本市の人々や外国の方々へ発信していくことを通して,ささやかでも確かな手ごたえやよさを感じることができる。 2 学習対象となる材(「保存食」を取り巻く主なもの?ひと?こと) 【もの】保存食(漬物,チーズ) 皿,箸 【ひと】野沢温泉村健命寺の住職,信州大学農学部 【こと】保存食作り,食品ロスシンポジウム,日本文化体験講座(市役所主催) 3 年間指導計画(カレンダー) 学年 1 このクラスで大切にしたいことは何だろう 問い (○)学習活動 (?)生徒の意識 ○話し合いから体験へ ?このクラスでできないことをやりたい。 ?皆で取り組めるものがいい。 ?皆食に興味がありそうだ。一回体験をしてみたい。 取り組んできたことから感じたこと,魅力を話し合おう ○実際に食を作ってきたことでそのものから感じた魅力を話し合おう。 ?それぞれに魅力はあるけれど,私たちが大切にしたいことは,食で人の役に立つこと。保存食は,保存が効くことができれば人の役にも立ちそうだ。 2 私たちが大切にしていきたいことを再度見直そう。 ○話し合い ?私たちが大切にしたいことは,B組全員で。それが達成できるような総合にしていきたい。 ?保存食をみんなで作ってみたい。 ○保存食作り どうすれば保存が効くものを作ることができるのだろう。 ?うまく保存ができない。漬物を作ってみたが,塩を入れすぎるととてもじゃないが食べられない。 ?ジャムは世界最古の保存食。冷蔵庫だと長く持つけど,常温でおいても長く持たせることはできるのかな。 3 もっといろんな人に保存食を知ってもらいたい。 ○保存食にはどんな魅力があるのだろうか ?災害時の非常食になるかもしれない。 ?健康的な食べ物として,日本の文化としての魅力がある。 ○漬物作り体験講座を開き,外国人観光客に漬物の魅力を伝えよう。 ○松本小学校や信州大学に提案できるかな。 ?長野県の伝統的な食べ物である保存食を通して,私たちにはどのような学びがあっただろうか ?長野県の伝統的な食べ物の1つである保存食はいろんな良さがあることを,保存食を作ったり,保存食を作る人たちと関わったりすることで,学ぶことができた。 ?地域に根付いていた長野県の食文化の素晴らしさや先人の知恵を感じることができた。 (◇)教師の支援 ◇「どんな学級総合にしていきたいか」と尋ねることで,興味があること,クラスに対する願いを出し合い,テーマ決定ための指標を設定することができるようにする。 ◇体験を振り返る場面で,「なぜそう思ったのか」と問い返すことで,見学や体験を通して,取り組んできたことの魅力を語り合い,大切にしたいことに気付くことができるようにする。 ◇「私たちが総合で大切にしたいことは何だっただろう」と尋ねることで,どのような総合にしていきたいか考えたことを振り返り,大切にしたいキーワードと取り組んでいきたいことを明確にできるようにする。 ◇お店で作られている保存食と私たちの作った保存食の違いは何だろうと尋ねることで,実際に店舗へと伺い、保存を伸ばす為に必要なことを学ぶことができるようにする。 ◇保存食の良さに気付き始めた生徒の意識を捉え,保存食の良さをどのように生かしていくことができるだろうかと問い,栄養価が高いことや長期保存が可能であることをポイントとして整理することで,災害時の非常食として活用ができたり,フードロスを減らすことができたりすることに気付くことができるようにする。 ◇「保存食作ったり,保存食を作ったり,作り続けたりしている人との関わりを通して,自分自身はどのように変化しただろう」と問うことで,自分の学びとを自覚したり,学んだことを自分の生き方につなげて考えたりすることができるようにする。 テーマ 保存食の魅力
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