- 35 - 2 児童?生徒への効果ああああああああああああああああああああああああああああ (1)自己表現力?課題探究力?社会参画力を発揮して資質?能力を養っているか ①全国学力?学習状況調査 質問紙から 自己表現力に関するアンケートでは,「学級の友達との間で話し合う活動を通じて,自分の考えを深めたり,広げたりすることができていると思いますか」(小学校87.5%/全国80.1%,中学校91.3%(令和3年比+4)/全国78.7%「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合計 以下同じ) 課題探究力に関するアンケートでは,「課題の解決に向けて,自分で考え,自分から取り組んでいたと思いますか」(小学校88.9%/全国77.4%,中学校90.0%(令和3年比+2.7)/全国79.3%)という結果を示した。 社会参画力に関するアンケートでは,「算数?数学の授業で学習したことは,将来,社会に出たときに役に立つと思いますか」(小学校100.0%(令和元年比+1.6)/全国93.3%,中学校70.0%(令和3年比?9.4)/全国76.4%)という結果を示した。中学校では,全国平均を下回る結果であった。しかし,「理科の授業で学習したことは,将来,社会に出たときに役に立つと思いますか」(小学校93.1%/全国77.3%,中学校68.6/全国61.8%)であることから,教科によって差があることが明らかとなった。 このことから,本188bet体育_188bet备用网址を進めたことにより,それぞれの観点において,おおむね意識が高まっていることがうかがえる。ただ,中学校においては,教科によって差があることが明らかとなったため,どの教科においても生徒が自立的に学び,学んだことを自覚し,それらを活用しようとする力を育んでいく必要がある。 ② 自己評価アンケート(園児?児童?生徒?保護者への意識調査)から ア 3~5(6)歳児 幼稚園は,園児自身での自己評価は難しいため,園児の姿を見とった保育者の記述(本学校園の事例と成果)や,保護者に行った教育活動にかかわるアンケートをもとにした。 保護者へのアンケートでは,【自己表現力伸長の実感】の項目については95.52%,【課題探究力伸長の実感】の項目については,94.03%,【社会参画力伸長の実感】の項目については,89.55%の保護者が「とても当てはまる,やや当てはまる」に回答している。このことから,子ども一人一人の「やりたい」を捉え,それを支える遊びの環境の構成を行うことが,自己表現力,課題探究力,社会参画力を育成することにつながっていると考えられる。 アンケートの自由記述には,「子どもがやりたい遊びをいつも先生が良くサポートしてくださっています」,「先生方には日頃より,丁寧な声がけや働きかけをしてくださっていることに感謝しております。子どもに対して場面場面に応じたご指導は,親にとっても生活面や考え方を省みるよい機会になっております」というコメントが寄せられている。子どもの様子を丁寧に保護者に伝えたり,家庭での様子を聞いたりしながら,家庭との連携を密にし,さらに一人一人の子どもの「やりたい」を捉え,環境の構成や直接的な援助を考えていきたい。 イ 6~8(9)歳児 6~8(9)歳児では,広く4つの領域を設けると共に,上述にある,「子どもの思いや願い,問いを大切にした活動」を位置付けている。 カリキュラムでは,子どもが,自らが抱いた願いや問いを実現?解決しようと,「ひと?もの?こと」に働きかけようとする際に,「算数で」「理科で」「図工で」「音楽で」といった,働きかける「枠」を狭いものとせず,「かがく」的な働きかけで,「ひょうげん」的な働きかけでといった,働きかける「枠」を広いもので捉え,子どもたち自らが願う働きかけを,「もの?ひと?こと」に対し,とことんまで追究していくことを保証している。これらを継続し
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