- 36 - てきたことが,「3つの力」の高まりにつながっているものと考える。 なお,本年度は「ことば」「かがく」について領域と教科の接続は,2年生と3年生の間と位置付けることが妥当であると結論づけたが,アンケートについては188bet体育_188bet备用网址経過のなかで実施しているため,本年度の3年生児童は低学年という位置づけでアンケートを実施している。 以下に示すアンケート結果から,令和3年度と令和4年度とを比較したとき,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた児童の割合については,188bet体育_188bet备用网址感染症の影響が把握できる。経年経過のなかで上昇傾向にあった令和3年と比較し,以下のような変化が見られた。 自己表現力に関わる項目「自己表現への興味?関心」は,2.84ポイント上昇経傾向にあり,「思いを表現する力」は,0.1ポイント下降,「友との関り」は0.2ポイント下降とほぼ横ばいの推移を示している。課題探究力にかかわる項目「課題探究への興味?関心」は,「当てはまる」のポイントが6.49ポイント上昇,「粘り強く取り組む力」は0.1ポイント上昇でほぼ横ばい,「情報を適切に活用する力」は,3.26ポイント上昇している。社会参画力にかかわる項目「地域との関りへの興味?関心」「相手に関心を寄せる力」については,それぞれ4.93ポイント,3.13ポイント下降している。「協働する喜びを感じる力」については,0.1ポイント上昇とほぼ横ばいである。自己表現力,課題探究力については,上昇傾向にある一方で,社会参画力については,下降している様子がみられた。コロナ禍において活動が制限されることが多かったことや,個人による探究への意識が高まっていたことが要因の一つと考えられる。今後,コロナに関わる制限が緩和されていくなかで,人と関わって学ぶことの喜びを実感できるような場面の設定を意識しながら単元デザインをしていく意識が必要であると考える。 ウ 9~11(12)歳児 9~11(12)歳児では,広く4つの領域で学んだことを,より深く学ぶために教科を位置付けている。カリキュラムは,指導要領で位置づけられている教科だけでなく,子どもの「思いや願い,問い」を解決するために,新たに「技術科」も設けている。このようなカリキュラムを仕組むことで,とことん教科を追究していくことを保証している。これらのことが,「3つの力」の高まりにつながっているものと考える。 以下のアンケート結果から,令和3年度と令和4年度を比較したとき,「当てはまる,やや当てはまる」と答えた児童の割合が,自己表現力?課題探究力?社会参画力それぞれにおいておおむね減少傾向となっている。しかし,「とても当てはまる」と答えた児童の数値でみると,9項目中7項目でポイントが上昇している。特に自己表現力「思いを表現する力」は6.54ポイント,社会参画力「地域との関わりへの関心」は6.84ポイント,「家庭や地域へ活用しようとする力」は9.41ポイントと大幅な上昇がみられる。これは,「やや当てはまる」と感じていた児童の層が「とても当てはまる」の層に移行してきたことが伺える。 先に挙げた6~8(9)歳児のデータ以上に,188bet体育_188bet备用网址感染症の影響が出ていることが考察される。「あまり当てははまらない」「あてはまらない」と回答した児童の個の学びを分析し,その子どもたちが3つの力を発揮していく姿を支えていく教師の支援について引き続き課題としたい。一方で,9つのうち7つの項目で「とても当てはまる」と回答した児童が上昇傾向にあることは,それぞれの学びに対しての意識の高まりであると捉えられる。そうした児童が増えている要因が今年度の各学年の実践の中にあることを念頭に児童への評価に活かし,今後も学習者自身の育ちをさらに支えていきたい。 エ 12~14(15)歳児 昨年度と比較して,大きな変化があった項目は,【自己表現力】の項目である。昨年度と比
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