14 長野(工学)キャンパスには、なぜか実のなる木が多い。アンズ、ビワ、リンゴなどがあり、中には樹齢40年ほどになる木もある。「鳥が運んできたか、キャンパスができる前に自生していた木がそのまま残っているのではないかと思うんです」と工学部の広報担当教授。アンズの木はキャンパス内に3本もあり、広報担当教授の188bet体育_188bet备用网址室では自家用果実酒をつくるのが慣習になっている。手づくりジャムをつくって楽しんだりもしているそうだ。善光寺の鐘の音が聞こえるところに実るというアンズ、善光寺のように全国から善男善女が集まりキャンパスライフを送っている。長野(工学)キャンパスのほぼ中央にあるイチョウ並木にもギンナンが成り、季節になれば芳(かんば)しい(?)香りを放っている。時折、ギンナン拾いをしている市民の方の姿も。そしてこんなのどかな日々こそ、信州大学の恵みといえるのかもしれない。果実酒にするためのアンズを収穫する広報担当教授の188bet体育_188bet备用网址室の学生たち。代々学生たちがその製法を受け継いでいるのだとか。Atlas of India and High Asia (Results of a scientific mission to India and high Asia) 1861-1866 年(サイズ:990mm × 710mm) 「さすがにでかすぎない!?」。そんなツッコミが入りそうな超大型本が、信州大学中央図書館にある。こちら、厳密には1冊の本ではなく洋書型の超大型ケース。サイズはなんと縦が約1m、横が約70㎝。子ども1人くらいなら余裕で入ってしまいそうだが、もちろん中に入っているのは紙の資料だ。約150年前のドイツ人探検家が記したインド?ヒマラヤ地方の調査記録報告書4冊と60枚にも及ぶ図版が収まっている。図版のうち29枚はパノラマ図で、エヴェレストなどが超緻密な描写で描かれ、その美しさは見事なもの。素晴らしい資料だが…如何せん大きい。恐らくアジアにおける山岳環境の壮大さを表現するために必要だったのだろうが、「持ち運ぶ人のことを考えたことがあるのだろうか…」と150年前の探検家に尋ねたくなるほどの大きさである。 ちなみにこの資料は「小谷コレクション」という旧制松本高等学校(信州大学の前身校)OBの故?小谷隆一氏が継承?蒐集した山岳図書コレクションの一部。山フリークが多い信州大学らしい図書資料のひとつである。秋の実りの誘惑。工学部キャンパスでの楽しみ方中央図書館の約1メートルの超大型本。大学所有の山岳図書コレクションがおもしろい!
元のページ ../index.html#15