11塩谷 晃司さん PROFILE1994年、群馬県高崎市生まれ。小学生の頃からさまざまな山に登り、高校入学のタイミングで松本市へ移住。信州大学人文学部を卒業後は、山小屋勤務やヒマラヤ遠征を経て、現在は登山ガイド、歩荷、地質?植生調査、山岳救助など、山にまつわるさまざまな仕事を請け負う山岳ユーティリティとして活動中。信州大学への進学を見据えて、塩谷さんのお姉さんの信州大学入学を機に、信(文?平尾 なつ樹)州の山に登るため、ゆくゆくは信州大学山岳会に入るために、松本市内の高校へと入学。その3年後に、無事信州大学人文学部に入学します。中学3年生にして、自分の進路を決定し、それを実現させた塩谷さんの行動力と意思の強さに驚かされるエピソードです。2019年4月?5月、信州大学学士山岳会が信州大学70周年記念遠征としてヒマラヤ?ヒムジュンに挑戦した際の写真。当時衛星を通じて大学へ写真が送られ話題になった。大学旗を持つ左の男性が塩谷さん。念願かなって信州大学山岳会に入った後は、先輩らから、それまで以上に本格的な登山技術を教わり、沢登りや雪山登攀など、より難易度の高い登山に挑むようになった塩谷さん。「クライミング技術を身につけることによって、登山道から解放され、行ける道が増えたのは大きな喜びでした」と話します。 そして、2015年と2019年には、ついに自身もヒマラ志を持っていきいきと活躍する信大同窓生を描くシリーズ第4弾、今回は、登山ガイドとして働く塩谷晃司さんをご紹介します。小学生の頃から山が大好きだったという塩谷さん、信州大学人文学部在学中は憧れの信州大学山岳会に所属。在学時と卒業後、なんと2度にわたってヒマラヤ遠征を経験しました。現在、登山ガイドや歩荷(重い荷物を背負って山の上に運ぶ仕事)、山岳救助や地質?植生調査などの山に関わる幅広い仕事を請け負いながら、年間300日も山に入る生活を続けています。「山が好き」という自分の気持ちにまっすぐに行動し、人生を切り拓いてきた塩谷さんに、山に懸ける思いを聞きました。ぼっ かしおがいこうじ信州大学山岳会に憧れて高校から松本へ移住「幼い頃から山が大好きだった」という塩谷晃司さん。出身地である神奈川県にいる頃から、両親と一緒にいろんな山に登ってきたそうです。そんな塩谷さんが信州大学山岳会に入りたいと思ったのは、早くも中学生の時。山岳雑誌「山と渓谷」に掲載された、信州大学山岳会のヒマラヤ遠征(信州大学創立60周年事業として実施)の記事を目にしたことがきっかけでした。2度のヒマラヤ遠征で味わった悔しさと成功さん山岳ユーティリティ(登山?山岳ガイド)山が好き、その一心で歩んできたこれまでと、これから塩谷 晃司人文学部卒業生山に学び、山と生きる。
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