14 環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を国公立大学で初めて認証取得したのは、実は信州大学工学部。もちろん省エネ意識の高さは折り紙つきで、学生?教職員一丸となって節電活動に取り組んでいる。…とはいっても、電気使用量の多さは否めない。そのため電力会社との年間の契約電力量を抑え気味に設定し、ピークを越えそうになると、「緊急事態発生!」とばかりに、工学部スマートキャンパス化WG が構内全員に警告メールを発出。素早く節電委員が校内を見廻り、4段階に決めた節電行動の実施をチェックし、リレー方式で1時間を限度に、建物ごと全ての電気を消していく。構内に設置された太陽光パネルが節電に大きく貢献しているものの、曇りの日や真冬日、エアコン等の使用が多い真夏日などは、契約電力量を超えそうになるため、皆戦々恐々だ。そんな日でも、注意喚起の朝メールから始まる全員の節電行動の威力は絶大。学生時代の貴重な節電活動を、ぜひ将来、社会のエネルギー消費の抑制に活かしてもらいたい! 1年次の学生のみが入寮を許される「こまくさ寮」。朝?昼?晩食事付き、光熱費等込みで、なんと月額約3万円という破格の寮費。親元を離れたばかりの学生たちにとっては金銭面?精神面共に強い味方だ。そんなこまくさ入寮中の学生たちは、なぜか昼時になると猛ダッシュで寮に帰るという。いつからか「こまダッシュ」と呼ばれるようになったこの風習、寮への愛が強すぎて…という訳ではなく、目当ては昼の寮食だ。「逃したら損」とばかりに、キャンパスからこまくさ寮までの約1キロの距離を「こまダッシュ」、昼を済ませると再び「こまダッシュ」でキャンパスへ戻る。なかには「こまダッシュをしないために2限には授業を入れなかった」と豪語する学生も。 全国的にも珍しく全学部の1年生だけが集まる「こまくさ寮」。その独特な雰囲気は今も昔も変わらない。「こまっプル」「こまネーム」など―、独自の「こま」言葉はまだまだたくさんあるようだ。その意味については、入学後にぜひ確認して欲しい。エコの意識は学内トップクラス?「緊急メールアラート」で節電Gメン現れる。「こまくさ寮」の学生は、なぜかお昼になると猛ダッシュ!
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