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長野県安曇野市の職員を本業とする傍ら、本格ミステリー作家としても活動する信州大学の卒業生がいます。信州大学理学部卒で2010年に信州大学大学院工学系188bet体育_188bet备用网址科 修士課程を修了した麻根重次さんです。本名は幅拓哉さんで、麻(文?佐々木 政史)根重次はペンネーム。その由来は、「朝に起床することがとても苦手で、できれば朝寝(麻根)を10時(重次)くらいまでしていたいから」(笑)だそうです。麻根さんは6年前から本格ミステリー小説を本格的に書き始め、2023年10月に広島県福山市が主催する「第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」において、『赤の女王の殺人』が受賞し、脚光を浴びました。同賞はミステリー文学界に新風を送ることを目指した新人文学賞。「御手洗潔シリーズ」などで有名な本格ミステリー作家の島田荘司氏が選者を務めており、多くのミステリーファンに知られています。受賞「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の受賞が決まり花束を手にする麻根重次さん(中央)。左は選者の島田荘司さん、右は枝広直幹 福山市長(2023年10月27日)作は講談社、光文社、原書房といった大手出版社からの書籍刊行が約束されていますが、地方文学賞でこうしたことは稀のようです。第16回の選考には、応募作が61点ありましたが、最終選考に残ったのは、例年よりも非常に少ない2点。その中で見事に受賞を勝ち取った麻根さんは「驚きと嬉しさで胸がいっぱいになった。とにかく応募09志を持っていきいきと活躍する信大同窓生を描くシリーズ第5弾、今回は本格ミステリー作家としてデビューした麻根重次(本名:幅 拓哉)さんの登場です。麻根さんは長野県安曇野市の職員を本業とする傍らミステリー小説を書き続け、2023年10月に本格ミステリー小説家の島田荘司氏が選者を務める「第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で『赤の女王の殺人』が受賞作に選ばれ脚光を浴びました。信州大学では大学院修士課程(現在の総合理工学188bet体育_188bet备用网址科)まで進化生物学の188bet体育_188bet备用网址に打ち込んでいたという麻根さん。その188bet体育_188bet备用网址とミステリー小説には、“魅力的な謎”と“理論的な解明”といった共通点があり、「そこに強く惹きつけられている」とのこと。新人賞受賞の感想や、市職員のお仕事と作家活動が互いに与える影響などについて、麻根さんにお話しを伺いました。あさじゅうねじはばたくやミステリー小説を書き続けて6年…本格派の文学賞受賞がうれしい小説のジャンルに「本格ミステリー」があります。ハードボイルド、倒叙、刑事犯罪、ホラーといった「広義のミステリー」とは異なり、ミステリーを科学的な態度で冷静に解析していくことを主眼に置いたものをそう呼ぶのだそうです。(本名:幅 拓哉さん)培った志を胸に、社会で活躍する素敵な大人たち自治体職員と作家の二足のわらじ…理系出身の知見も ミステリー作家chapter.05さん麻根 重次理学部卒業生信大同窓生の流儀本格ミステリー文学新

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