9先輩VOICE先輩VOICE2020年度の行政法務実習では、松本市の交通渋滞を課題に、市内の公共交通の利便性向上へ向けた政策を考え、要綱案を作成しました。課題を細かく分析しターゲットを絞り込む過程に時間がかかりましたが、松本市役所の方から直接お話を伺ったり、他の自治体の取組みを参考にしながら受講生同士で話し合ったりすることで、提言を取りまとめることができました。特に、市の職員の方からは、普段どのような視点で政策を進め実行に移しているのかといった貴重なお話を聞くことができ、具体的に自治体で働くイメージを持つことができました。また、法制化を通して法律を実践的に学ぶことができ、とても良い経験になりました。実習系科目として裁判法務実習を履修し、模擬裁判を通じて、理解を深めることができました。この授業では、履修した学生が検察側と弁護側に分かれて、本職の検察官と弁護士の方に指導をいただきながら、模擬裁判の公判を経験できる授業です。今まで映像や写真、文章などで裁判については学んできて、分かったつもりでいましたが、実際の現場ではさらに法律についての深い知識が要求されました。より臨場感があるもとで、プロの助言に従い学習できるので、生きた法律を体得でき、これが信州大学経法学部の魅力の1つであり、強くお勧めできる点です。専門教育で学んだ成果を現場で確認、体験を通じて知識を定着させる実践、実習系科目を多数用意、専門家も受講したがる実習が特徴です。花岡 里菜さん (2021年度卒業)帖佐 成美さん (2021年度卒業)Feature 4授業の実習度現場に出る、実践してみる。
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