「信州大学改革実行プランinGEAR 2nd STAGE(※1)」をお届けします。これは「inGEAR2022-2024」に続く、信州大学の価値創造と社会的責任を果たすための具体的な行動計画(2025-2027)です。◆ 2022年4月から始まった第4期中期目標?中期計画期間も3年が経過し、折り返し地点を過ぎました。この間信州大学は、令和5年度の地域中核?特色ある188bet体育_188bet备用网址大学強化促進事業(J-PEAKS)に採択され、「グレーター?ユニバーシティ?ビジョン(VGSU)(※2)」の実現に向け、大きく前進いたしました。J-PEAKS188bet体育_188bet备用网址大学群の一員となったことは、地域の知の中核拠点として本学が認められたことを意味しています。同時に、優れた人材育成と地域経済の活性化に対する大きな期待が寄せられている証でもあります。これからの信州大学は、ウェルビーイングとサステナビリティに貢献する先進的な教育?188bet体育_188bet备用网址活動をさらに強化し、ひいては人類の平和と福祉に寄与してまいります。その過程で、地域への貢献が自然と果たされると信じ、そのプロセスこそが地域貢献の本質であると確信しています。VGSUグローバル版(※3)では、地域を超えた広域連携による新たな価値の創出を国際的な卓越水準で実現することを目指し、その覚悟を表明しました。◆ 信州大学を支えるもう一つの重要な哲学は「地域テラフォーミング」という考え方です。テラフォーミングは、もともと惑星を人類が住める環境に改造する考え方です。この概念に、地域の中核大学に求められる5つの機能=LUCKY機能【学びの機能(Learning opportunities)、寄り添う機能(United under mutual understanding)、つなぐ機能(Connecting)、知の拠点機能(Knowledge base)、より良い未来を生み出す機能(Yield a better future)】を組み合わせ、「地域テラフォーミング」という新たな哲学を提唱しようとしています。気候変動や生態系の崩壊など地球規模の環境問題が顕在化している時代において、地域の大学が地球再生活動を先導し、持続可能な社会づくりに貢献すべきだと考えています。「地域テラフォーミング」は、単なる環境保護に留まらず、地域資源の持続可能な活用、経済的自立、社会構造の改善、さらには地域コミュニティの再構築といった壮大なビジョンを含んでいます。◆ 前述のとおり、狭い視野にとどまらず、世界を見据えた未来志向の教育?188bet体育_188bet备用网址を推進し、その成果を地域に還元することによって、信州大学は“真の知の拠点”としての役割を果たせると信じています。この信念のもと、新執行部では『世界につながる信州大学』をスローガンに掲げ、“DE&I(Diversity, Equity and Inclusion)の推進、覚悟のあるグローバル化、新学術×新産業の創出で世界から選ばれる信州大学へ”をキャッチフレーズとして歩みを進めてまいります。本学の国際的なブランドをさらに確立し、国際的な取り組みを加速させていく所存です。◆ 「inGEAR 2nd STAGE」は、本学の全ての構成員に、第4期中期目標?中期計画期間後半に本学が具体的に何を目標に何を達成しようとしているかについて深く理解いただき、「協働」することを目的としています。あわせて、地域社会や学外のステークホルダーの皆さまに、本学の目指すべき方向性や行動計画を知っていただき、本学の価値創造を加速化するため、ご覧いただきたいものです。 引き続き変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。ご 挨 拶【 inGEARキービジュアルのコンセプト 】「共創」と「エンゲージメント」をコンセプトにした、“組ひも”のイメージです。あちこちからステークホルダーが集い、同じ方向を目指すことで「共創」を、また、太さや長さ、色も違うベクトルは、集まるステークホルダーの多彩な業種、個性、多様性をイメージしており、カラフルな色合いはSDGsの実現を想起させるものとなっています。※1 inGEAR(inGenious, Enterprising and Actionable Regional Revitalization)):「独創的、進取的、かつ能動的な地方創生」を実現するための行動計画です。inGEARの語に込めた想いは3ページをご覧ください。※2 グレーター?ユニバーシティ?ビジョン(VGSU)はこちらからご覧になれます。※3 VGSUグローバル版はこちらからご覧になれます1
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