統合報告書2024
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46Integrated Report 2024 Shinshu University国立大学法人の会計制度は、企業会計原則を基本としていますが、国立大学という公共的な性格や特殊性を踏まえて、企業会計とは異なる独特な会計制度(国立大学法人会計基準)が採用されています。企業会計では発生時に収益を認識しますが、国立大学法人会計における運営費交付金や授業料等は、その資金を用いて確実に業務(教育?188bet体育_188bet备用网址)を遂行する義務を負うと解釈し、受け入れ時に負債計上し、その後業務の実施に伴い、相当額を収益に振り替えることで債務は消滅します。(2)国立大学法人の利益国立大学法人の利益には、「運営努力で発生した利益」と「現金を伴わない利益」の2つがあります。  「運営努力で発生した利益」とは、計画された業務を効率よく実施したことによる費用の削減や、積極的な自己収入増加を図ったことにより発生した利益です。この利益のうち、大学の運営努力によるものとして文部科学大臣の繰越承認を受けた利益は、「目的積立金」として、次年度以降の中期計画で定めた使途に従い、「教育188bet体育_188bet备用网址診療の質の向上及び組織運営等の改善」のために使用することができます。区分国立大学法人会計官庁会計民間企業目的財政状態?運営状況の開示予算とその執行状況の開示財政状態?経営状態の開示利害関係者国民188bet体育_188bet备用网址の利害関係者国民、住民株主、投資家、債権者等利益の獲得目的としない目的としない目的とする1.国立大学法人会計と官庁会計、企業会計との違い2.国立大学法人会計の財源(収入源)国立大学法人は、国からの運営費交付金、学生からの納付金(授業料、入学料、検定料)、附属病院収入、企業等からの寄附金、受託188bet体育_188bet备用网址費等を財源(収入源)として運営されています。それぞれの財源(収入源)は、それぞれの性質に応じて会計処理がなされます。3.国立大学法人会計特有の仕組み(1)収益化の考え方国立大学法人の会計制度

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