特任教授高本雅哉（チーフ：特任教授?高本雅哉）慢性炎症は、がん、生活習慣病、神経変性疾患、自己免疫疾患、動脈硬化症など様々な病気の原因となることが、近年わかってきました。本188bet体育_188bet备用网址室では、様々な動物モデルをもちいて、腫瘍や自己炎症性疾患の病態解明や発症要因を探っています。主な188bet体育_188bet备用网址テーマ188bet体育_188bet备用网址から広がる未来卒業後の未来像日々健康に生活する上で欠かせないのが、私たちの身体が備える「免疫」というしくみです。免疫はちょうど良い程度に働く必要があります。実際にその反応が弱ければ感染症や癌にかかりやすくなりますし、逆に強すぎてもアレルギーや自己免疫疾患といった病気につながります。私たちの188bet体育_188bet备用网址室では、免疫の仕組みを理解するため、免疫の働きを担ういろいろな細胞が生まれてくる仕組み、正しく働くための調節の仕組みの188bet体育_188bet备用网址を行っています。こういう188bet体育_188bet备用网址は、様々な疾病のより良い予防や治療に繋がる可能性があります。主な188bet体育_188bet备用网址テーマ188bet体育_188bet备用网址から広がる未来卒業後の未来像Nアセチルグルコサミン転移酵素欠損マウスにおける分化型胃癌の病理組織像芳香族炭化水素受容体欠損マウス回盲部に認められる大腸癌図1. フローサイトメトリー技術によって免疫細胞集団を分別して解析（マウス脾臓のデータ、黄色：好中球、水色：単球、緑色：マクロファージ、桃色：樹状細胞）。野生型マウスTCR?CD8?TCR?CD8?信州大学医学部医学科発行年月：２０２４年７月TCR??図2.ある遺伝子を人為的に破壊した変異マウスの腸管上皮層内のTリンパ球集団（黄色：TCR??型T細胞、水色：TCR??型T細胞）。右の変異マウスでは、TCR??型T細胞が消失している。変異マウスTCR???大腸癌発症と腸内細菌の関連?自己炎症性疾患の免疫学的解析?胃癌発生における腺粘液糖鎖の機能と感染症との関連病気の原因には、先天的なものと後天的なものがあります。遺伝子改変マウスを用いた解析により、遺伝子異常が直接発癌を引き起こしているわけでなく、炎症を引き起こすことが明らかとなってきました。さらに188bet体育_188bet备用网址を進めて、新たな治療法や、予防法の開発につなげていくことを目指します。大学院修了後は、188bet体育_188bet备用网址者として留学や就職などの道が考えられます。医師の場合は、本講座で188bet体育_188bet备用网址を終えた後、元の専門に戻る方が多いです。?免疫細胞の遺伝子をタイミング良くスイッチオン?オフする転写因子の188bet体育_188bet备用网址。?免疫細胞の機能を発揮させるためのいろいろな信号を細胞の中でやりとりする「シグナル伝達分子」の188bet体育_188bet备用网址。いま免疫学の世界では、がんやリウマチを代表とする免疫疾患の新しい治療法が次々と生みだされています。また、免疫系と私たちの腸や皮膚に共生する細菌との相互作用と健康の関係も大きな話題になっています。免疫のより良い理解は、病気の診断、治療の進歩だけでなく、人間が健康を保つ手段にもヒントをもたらしてくれます。免疫学の基礎をしっかりと身につけ、医療の世界に進んだ後にも、なぜ？どうして？と問い続ける姿勢を身につけた医師を目指してほしいと考えています。寄生虫感染症学寄生虫感染症学教室炎症性疾患を免疫学?病理学的に解明する免疫制御学Ly6CLy6GF4/80発行：信州大学医学部CD11c5免疫の仕組みは、どうやって作られ、正しくはたらくのか
元のページ ../index.html#10