人文学部案内2026
60/68

58MESSAGES from GR ADUATES2024 年卒業タカラスタンダード株式会社2023 年卒業松本 市役所 私は在学中、社会学を専攻していました。社会学は、私たちの暮らしや人間関係など、身近な「なぜ ?」「どうして ?」を問い直し、幅広い視点から考察できる学問です。私がこの分野を選んだのも、子どもが被害者になる事件に心を痛め、「なぜそんなことが起きるのか」と疑問を抱いたことがきっかけでした。188bet体育_188bet备用网址室では、そうした自分の関心をもとに文献を読み、調査手法を自ら学び、仲間と議論を重ねて深めていく経験を積みました。この “ 自分で考え、動く ” という姿勢は、実証を重視する信州大学の社会学コースならではの学びだったと感じています。 現在の仕事でも、この経験が活きています。年間契約を獲得するために、営業部に限らず他部署の先輩にも積極的に相談したり、顧客の気持ちを考えながら信頼関係を築いたりと、主体的に考え、動く姿勢が成果に直結する点は、学生時代から変わっていません。 信州大学には、自由でのびのびとした風土があり、自分のやりたいことを思い切り追求できる環境が整っています。サークルや部活動、学生の出身地域なども本当に多様で、多くの価値観に触れながら視野を広げることができる大学生活になると思います。ぜひ皆さんも、信州大学で自らの興味に素直に向き合い、主体的で充実した学生生活を送ってみてください。 私が入学した時は、2年次以降どのコースに進級するか決めかねていました。そんな時に「せっかく大学に入ったのだから、何かひとつ特技を持っても良いのでは ?」という先生の言葉が頭に残り、当時第2外国語として受講していたドイツ語を専攻することに決めました。専門の授業の中で、外国語に限らず日常のコミュニケーション全般が、生きていく上でいかに重要なものであるかを実感しました。言葉遣いひとつであっても、それは自身の所作に反映され、周囲への印象に繋がります。1年間の留学を経て、ドイツ語だけでなく、母語である日本語の使い方にもより一層気を使うようになりました。 現在の私は、市役所で松本市を観光で訪れる方々への案内をしています。在学中のできごとは、サークル活動やアルバイトに至るまで、どんなことも仕事に役立つな、と実感することが多い毎日です。よく聞く言葉ではありますが、まさに「何ひとつ無駄なことは無い」です。自分では遠回りと思っていたことが、将来的に近道となり得るのです。大学生活は人生において最も自由に時間を使える瞬間であり、それはささやかな偶然の出会いを大切にできるということです。信州大学には、日本全国からそれぞれに個性を持った人たちが集まってきます。中でも多様な進級先を選べる人文学部は、自分の価値観を広げることに向いている環境だと思います。今現在入学したいと考えている方も、そうでない方も、まだ迷っている方も、日々転がっているチャンスを逃さず、捕まえてみてください。横 瀬 悠 喜根 崎 香 穂人 生において最も自由に時間が 使える大学 時 代日々の 体 験に何ひとつ無 駄はない自由な風 土、やりたいことを追求できる環 境で自らの興味に素直に向き合ってください

元のページ  ../index.html#60

このブックを見る