信大NOW149号
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地域課題に向き合うリーダーを育成社会人向け「地域共生マネージメントプログラム」とは?  蕎麦屋「壱刻」店主山根健司さんの挑戦――2020年修了生蕎麦は地域づくりのアイデアの宝庫人生100年時代と言われ、リカレント?リスキリング教育の重要性が社会的に高まるなか、信州大学大学院 総合理工学188bet体育_188bet备用网址科農学専攻では「地域共生マネージメントプログラム」を提供しています。これは、地域の課題に向き合い解決を目指すリーダーを育成する社会人向けの学び直し教育プログラムです。会社経営者、飲食店のシェフ、公務員、元高校校長などの様々なバックグラウンドを持つ受講者が刺激し合いながら受講しています。この修了生のひとりが、伊那市高遠町に店を構える蕎麦の名店「壱刻」の店主 山根健司さんです。蕎麦の188bet体育_188bet备用网址を通じて地域づくりに取り組もうと、同プログラムを受講。2020年に修了し、その後、博士課程に進学して2024年9月にみごと学位を取得しました。本業と188bet体育_188bet备用网址の両立は簡単ではないなか、何が山根さんを188bet体育_188bet备用网址に突き動かすのか、そして188bet体育_188bet备用网址の先に目指すものとは―お店に伺いお話しをお聞きしました。09寒晒蕎麦。伊那市高遠町で7月下旬に約2週間の期間限定で提供されます。蕎麦の香り成分を分析する様子。同業種ではなく、あえて蕎麦を食べ慣れていない珈琲店や酒造などの他業種に官能評価への協力を依頼しました。山根 健司さん PROFILE蕎麦屋「壱刻」店主。信州そば切りの会会長。高遠そば組合組合長。2020年3月、信州大学大学院総合理工学188bet体育_188bet备用网址科農学専攻「地域共生マネージメントプログラム」を修了。2024年9月、総合医理工学188bet体育_188bet备用网址科総合医理工学専攻博士課程修了。蕎麦を通じて伊那市高遠町の地域づくりに尽力している。観光客が押し寄せる伊那市高遠町。その商店街に、全国の蕎麦好きが注目し、ひときわ長い行列をつくる予約必至の蕎麦店「壱刻」があります。店主は神戸市から2003年に夫婦で移住してきた山根健司さん。実は、2024年9月まで、信州大学大学院 総合医理工学188bet体育_188bet备用网址科の博士課程で188bet体育_188bet备用网址活動を行う大学院生でした。山根さんが大学院での188bet体育_188bet备用网址活動を始めたきっかけは、総合理工学188bet体育_188bet备用网址科が開設している「地域共生マネージメントプログラ蕎麦の味や香りを科学的に評価できれば…「天下第一の桜」を求めて春に多くのム」の受講です。これは、地域課題の解決を目指すリーダーを育成する社会人向けの学び直し教育プログラムで、修了後は修士の学位を取得できます。授業科目は「プログラム講義」と「特定課題188bet体育_188bet备用网址」があり、前者は地域課題探求や動植物環境共生、食品バイオサイエンスなど、農と地域マネジメントに関連する幅広い分野について、オムニバス形式の講義を受講するものです。毎週水曜日に朝から晩まで集中的に講義が行われます。一方後者は、職場で抱えている(取り組んでいる)課題について、大学の指導教員と一緒にその解決法について188bet体育_188bet备用网址し、最終的に修士論文としてまとめるものです。(文?佐々木 政史)

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