収益拡大のために社会人さながらの営業活動他では得られないここでこそ味わえる達成感2024年のポスター。業界を通じて毎年タレントさんが協力してくれるのも魅力。ラボの壁にはこれまで配布した小学生からのお礼の寄せ書きがびっしり!優しさにほっこりします。ちび軍手ィをプレゼントした後の小学生とのふれあいタイム。 オンデマンドリメイクは、「自分を成長させてくれる場」であり、仲間と一緒に1つのことを成し遂げる「青春を感じられる場」と語る寶さん。座右の銘は、小学生の頃に担任から言われた「“慣れる”と“だれる”は違う」という言葉。慣れてきた時に、そこで気を抜いてはいけないと、責任感と緊張感を持ってサークルの代表を務めています。時には「話を聞いてもらえなかったり、冷たくあしらわれたりすることもありますが、僕たちの活動に共感して協力してもらえた時にはやっぱりうれしいですね」と寶さん。そんな努力の甲斐あって、昨年度は協賛企業10社、販売協力店舗を40店舗に拡大し、7500双ものちび軍手ィを子供たちにプレゼントすることができたそうです。 「大変だなと感じることも多いですが、やっぱり小学1年生の子供たちが喜んでくれる姿は、大きなモチベーションになっています」と語る寶さん。ちび軍手ィを渡す際には、学生が各小学校を訪れ、ちび軍手ィにまつわるクイズを出題するなど、小学生と楽しく関わりながら直接プレゼントしていると教えてくれました。 さらに、この活動を続けてきたなかで「お世話になった地域の方々に恩返しがしたい」と、3年前からは、年に1回上田市内でマルシェを開催しています。出店者と出演団体を集めるところから、集客のための広報活動、会場準備など、半年間かけて準備を行い、昨年度は4000人以上の来場者を集めることに成功したといいます。 「イベント運営にしても、収益拡大のための営業にしても、しっかりと企画?準備してそれが結果につながった時の達成感は、なかなか他では 前述の通り、プレゼントするための元手となるのは、販売協力店舗等で自分たちが販売した大人向け軍手ィの売り上げに加え、県内外の企業から募った協賛金です。販売に協力してくれる店舗や協賛企業を増やすために、学生たち自ら企画書を作り、先方にアポイントをとったうえで、プレゼンをし、協力を募っているそうです。 「企業の方に話を聞いてもらうのはやっぱり緊張しますし、プレッシャーにも感じます」と寶さん。それでも、より多くのちび軍手ィをプレゼントするために、「営業部門」の学生たちが中心となって収益拡大のために奔走しているといいます。まるで社会人のようですが、もちろん収益を拡大したところで給与が発生するわけでもなく、収益はすべてちび軍手ィの制作にあてられます。得られないものだと思います」と話す寶さんの顔には充実感がにじみます。今後の目標について尋ねると、「より多くの1年生に軍手ィを配ること」というシンプルな答え。現在はまだ進出できていない南信地域や、ゆくゆくは県外にまでこの活動を広めていきたいと、わくわくした表情で語ってくれました。(文?平尾なつ樹)オンデマンドリメイク代表 寶(たから)功稀さん(繊維学部機械?ロボット学科3年)14
元のページ ../index.html#15