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マルウェア(ウイルス)対策の心得

マルウェアとは
 他のパソコンを攻撃したり、情報を盗む目的で、悪意を持った人間によって意図的に作られた不正なプログラムのことで、非常に多くの種類があります。ウイルスと呼ばれることもありますが、正確には不正プログラム全体のことをマルウェアと言い、ウイルスとはマルウェアの一種です。
マルウェアの種類と機能

■種類
ウイルス
(寄生型)
ほかのファイルに寄生し、感染する。PC内のファイルの消去、改ざん、外部流出。
ワーム
(自己増殖型)
ファイルに寄生するウイルスに対して、ワームは単体で自己増殖。
トロイの木馬
(非自己増殖潜伏型)
正当なファイルを装ってPCに侵入。増殖はしない。データ消去、外部流出、他のPCの攻撃。
■機能
ボット 外部から遠隔操作され、他のPCやネットワーク攻撃の踏み台にされる。
バックドア プログラムの脆弱性を狙って裏口を開け侵入。ネットワーク上への情報流出。
スパイウェア キー入力やWebサイトの閲覧履歴などのPC内の情報を収集し、第三者に送信。
ランサムウェア PC上のファイルが暗号化され読むことができなくなり、元に戻すための身代金を要求される。

マルウェアの感染経路
■メール
メールに添付されているファイルや、本文に記載されているURLを開いただけで、感染することがあります。
悪質なものでは、添付ファイルを開かなくても感染してしまうこともあります。
インターネット
動画や画像、便利なツール、ゲームなどを装ってファイルをダウンロードさせ、それを開くことにより感染することがあります。閲覧しただけで感染してしまう悪質なWebサイトもあります。
ネットワーク
組織や家庭内のネットワークで複数のPCを接続している場合、1台のPCが感染しただけで、他のPCにまで感染が拡大してしまうこともあります。
USBメモリ等のメディア
USBメモリ、CD、DVD、BD、外付けのHDDなどのメディアのデータにウイルスが含まれていた場合、PCと接続するだけで感染することがあります。
感染するとどうなるか

種類によってさまざまですが、以下のような例があります。
?PCやソフトウェアが突然動かなくなる
?画面上に意味不明なメッセージが表示される
?広告などがポップアップ表示される
?画面上の表示が崩れる
?ファイルが勝手に削除される
?ウイルス付きのメールが大量配信されてしまう
?写真などのデータを勝手に配布されてしまう
?PC内の個人情報が盗まれる
対策の心得

ウイルス対策ソフトは常に最新版へ更新して利用する
OS、ブラウザ、インストールしているソフトウェアは最新の状態にする
心当たりのないメールやその添付ファイル、URLを開かない
メールソフトのプレビュー機能は無効にする
あやしいWebサイトは閲覧しない
不要なプログラムはダウンロードしない
Webからダウンロードしたファイルは必ずウイルスチェックをする
USBメモリなどはウイルスチェックをしてからの利用を心がける
持ち主がわからないUSBメモリなどのメディアはPCへ接続しない
万一に備え、定期的にデータのバックアップをとっておく