イラストの解説
プレートが沈み込み場所(海溝)で、深海でたまったチャートと陸から運ばれた砂や泥が出会って、もみくちゃにされてできるというドラマティックな岩石。メランジュは、フランス語のメレンゲ(混合を意味する言葉)に由来します。そのイメージを表現するために泡だて器を取り入れたそうです。
メランジュ(付加体でできる岩石):黒っぽい泥岩の中にレンズ状に引きちぎられたチャートや砂岩の破片が含まれています。砂や泥は陸地が近くにないと運ばれてきません。片やチャートは水深3000mを超すような深い海底でしかできない岩石です。そんな正反対の場所でできるものが一つの石ころに入っていることが、おもしろいところです。地球の表面(プレート)の動きの激しい日本列島のような海と陸のプレートの境界にある地域ならではの岩石です。