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授業の紹介

2022/09/10

7月15日(金)「地域活性化システム論」

本記事では、7月15日に行われた第13?14回「地域活性化システム論」授業の模様をお伝えします。

前期もいよいよ終盤戦、授業も残すところ2回となりました。

今回は本授業のメイン講師、株式会社ドコモgaccoの山田崇先生による講義です。

(写真:山田崇先生)

山田先生は今年の3月まで塩尻市役所にお勤めになっており、公務員として働きながら空き家プロジェクト「nanoda」や、

オンラインコミュニティ「市役所をハックする」など地域を元気にする多数のプロジェクトを創出してこられました。

今年の4月からは個人のプロジェクトを継続しつつ、新たな挑戦のため株式会社NTTドコモへ転職、ドコモgaccoで

「社会人の学び直し」「学びへのチャレンジ」に関するお仕事をされています。

はじめにチェックインを兼ねて、山田先生からいきなり質問が出されます。

「愛と聞いて思い浮かべる色は?」

「愛と聞いて思い浮かべる食べ物は?」

学生は少し戸惑いながらも、自分の答えとその理由を隣の人に発表します。

続いて山田先生から

「『モルゲンロート』好きな人はグー、嫌いな人はチョキ、わからない人はパーを挙げて」

(写真:グー、チョキ、パーで答える受講生)

学生たちはほとんど全員がパーを挙げました。

山田先生はこのワークを通して2つのメッセージを学生たちに伝えました。

1つ目は「みんな違って、みんな正しい」

2つ目は「知らないことは選択できないし、好きかどうかもわからない。経験したもののなかからしか、人は選べない。」

次に山田先生から先生がこれまで取り組んでこられたプロジェクトについてお話がありました。

ご自身の活動のオリジンでもある空き家プロジェクト「nanoda」。市役所の職員として空き家対策に取り組むにあたっては、

「当事者になってみる必要がある」「やってみなきゃわからない」という思いから一軒の空き家を借り、何でも「〇〇なのだ」

と言ってやってみることから始まった取り組みです。

その後活動は地域を越えて、全国各地の公務員が参加し、それぞれの地域の課題を官民連携等によって解決を模索する取り組み

「市役所をハックする!」や、そこから派生し、世界の先駆事例を学ぶ「世界の市役所をハックする!」など、山田先生は

行政の中で住民にとって最も身近な「市役所」の職員だからこそできることを実践されてきました。

「ATI」(圧倒的当事者意識)を持って、「n=1」(最初に泣いて喜ぶ1人目)を想像しながら

「動く」ことの大切さを教えてくださいました。

そしてアクションの始め方を教えてくださいました。

「小さく始める、やめる日を決める」

「ちょっとやってみる」

授業後の「気づき」には「軸足を持って1歩踏み出す」や「よかったものは探求、わからないことは選択肢 を増やすために探索」

など、「動く」ことを見据えた回答が多く見られました。

最後に、「進化思考」のワークを行いました。

受講生はそれぞれ自分自身について捉え直し、キーワードを書き込んでいきます。

写真:実際に使用したワークシート)

「解剖」は自分の内面について、今やっていることや好きなこと

「系統」は過去の印象的な出来事

「生態」は自分の周りの場や人や関係性

「予測」はありたい未来の自分

についてそれぞれキーワードを出していきました。

出来上がったワークシートは隣の人に見せて共有します。

(写真:ワークシートを見せ合って共有する受講生)

「気づき」には「言葉にしたことで明確に自分の考えやしたいことに気づくことができた。

実行してみると、新たに気づくことがあるものだなと改めて感じた。」という回答もあり、早速「やってみる」ことの大切さに気づいたようです。

夏休みに向けて気持ちも盛り上がっている中、今回の授業を通して夏休みに「動く」イメージがついたのではないでしょうか。

今年の夏は今まで「知らなかった」ことに、「ATI」を持って、「n=1」を想像しながら、「やめる日」を決めて、とにかく「動いて」みましょう!

文責:信州大学人文学部社会学分野2年?ローカルイノベーター養成コース5期生 木口屋和人