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授業の紹介
2022/09/28
7月22日(金)「地域活性化システム論」
「地域活性化システム論」は第15回を迎え、この講義レポートもいよいよ最終回となりました。
今回おこなったのは、本講義を通した最終振り返りと、受講生たちのこれからを見据えた情報共有です。
まずは、いつものように「チェックイン」の時間を設け、講義に参加する姿勢作りをおこないました。
<写真:チェックインの共有をする受講生>
受講生たちの間に流れる空気が心地よい集中を帯びてきたところで、中間振り返りと同じように、今までの歩みを確認していきます。
まずは、各講義後に自分が書いた「気づき」を読み、それをペアになった学生と共有します。そして、リアルタイムでアンケートを集計できるアプリケーションの「メンチメーター」を使い、講義全体で共有します。
講師がキーワードとしてあげた言葉が強く心に残った学生もいれば、ペアになった学生とのグループワークを通して感じたことを、自分なりに言語化する学生もいます。そのため、同じ講義で同じ時間を過ごしていても得られた気づきが全く異なり、それを共有することで新たな視点や考えを得ることができました。
<写真:気づきを共有する受講生>
中間振り返りの「気づき」では抽象度の高い物が多く見られましたが、今回は夏休みに向けて、より具体的?行動的な内容を書こうという目標が与えられました。
メインで振り返った、樫原先生による第11?12回講義と、山田先生による第13?14回講義は、特に「実行する」ことについての気づきを得た学生が多かったようです。また、どちらの先生も圧倒的な熱量を持って臨んでくださったこともあり、行動を始めるきっかけになったという嬉しい声も見られました。
また、課題となっている気づきのフォーム内には、講師や他の受講生に向けて、質問やコメントを自由に共有するための自由記述欄も設けてありました。そこは、全15回を踏まえての感謝やこれからの抱負、「何かやってみたいけど...と迷っている人はぜひ私に連絡を!」といった新たな活動の輪が広がる様子がたくさん見られました。
多くの学生が、たくさんの事を吸収しようという姿勢でこの講義に挑み、得た知識を自分の力にして使いこなしていきたいという向上心を持っていることの表れのように見え、とても嬉しく感じました。
最後に、大学で過ごした半期を振り返り、「今後の大学生活で経験すべきこと」について考えました。
<写真:学生の気づきから話を広げる林先生(左)山田先生(手前)大島先生(右奥)>
すでに地域に飛び込んだり、関心分野のプロにコンタクトを取った学生がいる一方で、多くの学生が「動き出すきっかけがない」ことや「やろうと思っているけど余裕がない」という悩みを抱えていることが分かりました。
それに対し、先生方は「自分の気持ちを認識した上で、『やらないを決める』ことも行動だ」とまとめ、「強制されてやることではなく、何事も自分で決めること自体に価値がある」と続けました。
地域活性化システム論の講義はここで幕を閉じますが、今年度の地域活性化システム論がテーマとしてきた「アントレプレナー?アントレプレナーシップ」をもっと発揮したい学生や、実践の最中にいる人たちの取り組みを肌で感じてみたい学生に、大学からとても魅力的な機会が提供されています。
全学教育機構「全学横断特別教育プログラム」</faculty/general/se-program>
こちらは選抜型副専攻であり、高度なキャリア人材を育成するためのコースです。
学年?学部横断型で実践的な学びを深めるため、この講義で得たたくさんの気づきを存分に実行できる場となっています。
興味関心がある人は、全学横断特別教育プログラム推進本部へご相談ください。
メンターとして参加した私たちも、ローカルイノベーター養成コースの一員として活動しています。
皆さんのような意欲溢れる人材を待っています!地域活性化システム論での学びを糧に、一緒に実践力を高めていきましょう!
文責:信州大学人文学部文化情報論分野2年?ローカルイノベーター養成コース5期生 伊藤詩奈