本講座は、バリアフリー環境の整備が困難な山岳観光資源を障害の有無や年齢を問わず、車いすユーザーとその家族や友人が共に楽しめるものとするために専門的な知識を習得し、ユニバーサルフィールドツアー(UFツアー)に関わる旅行商品の企画、観光事業者へのアドバイス、また観光事業者と旅行者のコーディネートに対応できるユニバサールフィールド?コンシェルジュ(UFC)の養成講座です。
ユニバーサルフィールドとは
物理的障害や設備の有無を意味するものではなく、身体的、心因的状態の異なる多様な人々が着想や人の手を用いて、誰もが実用可能となる環境のことを示します。本講座では、座学や実習を通してUFCが持つべき6つの要素を高めていきます。講座の後半は、学びの集大成として、受講生地域資源を最大限に活用したUFツアーの造成や、モニターツアーを行います。
ユニバーサルフィールドコンシェルジュが
持つべき6つの要素
これらの要素は、振り返りアンケートをもとにレーダーチャート化し、
習熟度を受講生自身が評価していきます。
UFC養成講座をご紹介
UFC 養成講座終了後に
できる業務
- 障害がある旅行者のツアーコーディネート
- 障害がある旅行者の安全管理
- 観光事業者と障害がある旅行者のコーディネート業務
- ユニバーサルフィールドツアーの企画?監修
- インクルーシブイベントの企画?監修
- アウトドア用車いす(HIPPOcampe)の取り扱い
- ユニバーサルフィールドの運用管理、認定申請
UFC養成講座修了生からのコメント
木戸岡 徹さん
信州綜合開発観光株式会社
障害のある方でも楽しんでもらえるフィールドが無限にあるように感じられ、自分の視野が広がった。自分が得意とする写真や動画作成を行い、地域の魅力を積極的に発信していきたい。
白勢彩乃さん
これまではどうしてもできない理由に目が向いていたが、それを解決するにはどうすればよいかを皆で考えられたことが良かった。講座により、自身が機材などの操作や乗り心地を体験することで、まずは自分が楽しめた。その楽しさを他の人にもぜひ進めたいと思うようになった。
千國達哉さん
白馬観光開発株式会社
実際に障害のある方やその家族と接していく中で、障害のある方が考えてることや感じていることが少し理解できるようになった。今後は、少しでも早く小谷?白馬の素晴らしい環境の中で、五感を使いながら色々な経験をして頂けるよう受け入れ体制を整えられればと思う。
永井孝充さん
株式会社ジャルパック
自分自身が見る目を養い、仲間も同じ方向を向き進んでいく。本当に理解している人たちと出会えたことが大きい。今後は、デュアルスキーツアーの継続実施と水辺のアクティビティツアーの新設や、長野県と、自然環境の異なる他県との飛行機を架け橋にした交流事業などの実施に向けて働きかけたい。