信州大学工学部創立70周年記念式典を挙行しました
信州大学工学部は、信州大学の開学とともに発足し、今年で創立70周年を迎え、2019年(令和元年)9月27日に長野(工学)キャンパスの国際科学イノベーションセンターにおいて記念式典を挙行いたしました。
記念式典は、天野良彦工学部長の開会の辞で始まり、濱田州博信州大学長のごあいさつのあと、記念講演として社会で活躍されているお二人の工学部OBの方からご講演をいただきました。お一人目は通信工学科を昭和34年に卒業され、日立製作所において新幹線の運行管理システムの開発に携われるなど情報制御分野でご活躍された井原廣一氏による「Society5.0の技術者―マルチ?メイジャーへの助言―」と題して、また、お二人目は情報工学科を平成21年に卒業され、Google社において「Pokèmon GO」のゲームディレクターとして開発に参画された野村達雄氏(現在 NIANTIC社勤務)による「好きなことをとことん」と題したご講演をいただきました。会場は、卒業生、学生、教職員をはじめ、日頃から関係の深い企業、団体等からの参加者で満員となり、熱気に溢れた講演会となりました。
休憩を挟んで現役学生の企画運営による「プレゼンテーション大会」が行われ、予選会を勝ち抜いた5組の学生が自分達の夢や実現したいことについてプレゼンテーションとパネル発表が行われ、式典参加者による投票が行われました。学生によるユニークな企画と迫力あるプレゼンテーションの発表に会場は大変な盛り上がりとなりました。最後に半田志郎副学長による閉会のあいさつにより記念式典を終了しました。式典の模様は会場の都合により聴講できなかった学生等に配慮し、講義室へ同時中継が行われました。
その後、SASTecに会場を移して祝賀会が行われました。祝賀会では「プレゼンテーション大会」の投票結果が発表され、天野工学部長から優勝者には賞状と副賞が授与され、祝賀会を盛会に締めくくりました。
また、当日は会場内に特設の「アーカイブコーナー」が設けられ、昔を振り返る写真コーナーや卒業生から提供のあった学習機材などが展示され、訪れた卒業生にとっては、当時の学生時代を思い出し、懐かしんでおられ、大変好評でした。
信州大学工学部では創立70周年記念事業として、記念式典の他に「信州大学工学部創立70周年記念誌~10年間の歩み(平成21年度から平成30年度)~」の発行をはじめ、「記念植樹及び講義棟中庭の整備」、「信州大学工学部LED屋外表示板の設置」を実施し、一連の記念事業を終えました。なお、「工学部創立70周年記念事業寄附募金」については、老朽化した福利厚生施設の改修も目的としているため、2021年(令和3年)3月まで引き続き実施します。