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  1. 影島洋介准教授が日本化学会東海支部奨励賞を受賞
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2024年11月11日(月)

影島洋介准教授が日本化学会東海支部奨励賞を受賞

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工学部物質化学科影島洋介准教授が、日本化学会東海支部奨励賞を受賞しました。本賞は、化学の基礎または応用のそれぞれの分野において独自性の高い優れた188bet体育_188bet备用网址成果を挙げ、将来的に日本化学会進歩賞を受賞する可能性がある、満35歳未満の日本化学会正会員(各年2-3名程度)に対して授与されます。2024年11月2日~3日に名古屋工業大学で開催された第55回中部化学関係学協会支部連合秋季大会において表彰式が行われるとともに、受賞講演を行いました。

受賞講演題目:非水系光電気化学反応を利用した半導体光電極の精密解析

概要:光触媒を用いた水分解では、界面準位における電子と正孔の再結合が、活性のボトルネックになり得ると考えられています。こうした側面を簡便に評価する方法としては、例えばメタノールや亜硫酸塩といった犠牲試薬の分解反応を評価する方法がよくとられますが、反応の平衡電位と反応電子数が同時に変化してしまうため、熱力学的な側面と速度論的な側面を区別することは出来ませんでした。

 本188bet体育_188bet备用网址では、上記に替わる新たな評価手法として、平衡電位が異なる種々のRu錯体を含む非水系電解液中での光電気化学測定を提案しています。本系では、半導体の光励起キャリアが1電子反応を進行させるため、表面反応の速度論的な寄与が極小化され、熱力学的な側面のみを切り分けて評価可能となります。種々のRu錯体をプローブとすることで、モデル材料として用いたZn0.25Cd0.75Seの光腐食電位や再結合準位を明らかにしています。

関連論文:Y. Kageshima, et al., Chem. Sci., 2024, 15, 6679–6689.