はじめに
信州大学医学部附属病院呼吸器センター(Shinshu University Respiratory Center:SURC)は、呼吸器疾患の最先端の医療を提供する事を目的に、平成19年(2007年)9月信州大学医学部附属病院(以下、信大病院)の東6階病棟に開設されました。信大病院のみならず長野県の呼吸器診療の中心的なセンターとして地域に密着した先進医療を実践しています。今年は、SURC設立から10周年を迎えました。今後、診療内容のより一層の充実を図るべく、効率的な呼吸管理の実施を目指し、集中治療室(High Care Unit:HCU)の設置を視野に入れています。
SURCの概略
SURCの概略を簡単に紹介します。病床数は48床(呼吸器?感染症?アレルギー内科35床、呼吸器外科13床)で、呼吸器?感染症?アレルギー内科と呼吸器外科が優先的に協力し合って運用しています。 (旧)国立大学病院における呼吸器センターとしては、先駆け的な存在であります。
呼吸器疾患の多岐にわたる診療に対応するために、関連する診療科?診療部門との密接な連携を図っています。肺癌症例検討会を放射線科治療班および信州がんセンター、呼吸器外科症例検討会と気管支鏡検討会を放射線科診断班および臨床検査部病理班の先生方の参加を得て、それぞれ週1回開催しています。これらのカンファランスでは、個々の症例を細部まで掘り下げて議論し、徹底した討論を経て治療方針を決定します。もちろん、呼吸器病学に興味のある先生方の出席?参加を歓迎します。さらに、SURCは呼吸管理を中心とした呼吸器診療の看護や、呼吸リハビリテーションの教育機関としての役割も果たしています。
SURCは今後も長野県の呼吸器診療の最後の砦として、呼吸器?感染症?アレルギー内科、呼吸器外科をはじめ、関係スタッフが一丸となり高度先進医療を提供して参ります。また、呼吸器診療に関係する医師、看護師などの教育?研修の場として、一層の充実を図る所存であります。今後ともSURCをよろしくお願いいたします。
名称 | 信州大学医学部附属病院 呼吸器センター |
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所在地 | 〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1 |
診療科目 |
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センター長 | 花岡 正幸 |
副センター長 | 清水 公裕 |