皮膚科の守備範囲は意外と広くて、深い
皮膚科は皮膚だけではなく、内臓との境界部位(眼、鼻、耳、口腔、陰部、肛門)に存在する多くのcommon diseaseの診断と治療を行わなければならない科です。常に原因疾患が隠れていないか注意をはらっています。皮膚科の守備範囲の例を示してみます。
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脱毛症
脱毛症
膠原病や甲状腺疾患がかくれていることがあります。
亀頭?陰茎?
陰嚢?女性の外陰
亀頭?陰茎?陰嚢?女性の外陰
陰部皮膚と粘膜にはきわめて多くの疾患(感染症や腫瘍)ができます。専門的に診断できるのは皮膚科です。
下腿
下腿
下腿はむくみ、出血斑、潰瘍の好発部位です。静脈性、動脈性、糖尿病性、感染症、腫瘍の診断と治療は皮膚科の得意とする領域です。
足
足
足はメラノーマの好発部位です。トレーニングにより良性のほくろとの鑑別ができるようになります。
手指
手指
SLE、強皮症、皮膚筋炎などの膠原病の鑑別診断を行ううえで重要な皮膚所見が出るところです。抗核抗体の結果を見なくてもおおよそ疾患を特定できるようになります。
口唇?口腔粘膜?
歯肉
口唇?口腔粘膜?歯肉
重症薬疹、感染症、扁平苔癬、天疱瘡。
瞼
瞼
皮膚筋炎、悪性リンパ腫、甲状腺機能低下症、脂腺癌、接触皮膚炎。
肛門周囲
肛門周囲
炎症性のただれや感染症、腫瘍の鑑別が必要です。
爪
爪
腫瘍、感染症、乾癬、栄養障害性変化、抗がん剤の副作用。