松本合同図書館に太陽光発電システムが完成?設置
松本合同図書館に、二酸化炭素を発生せず地球環境にやさしい太陽光発電システムが設置(12月中旬)されました。
この太陽光発電システムは、松本合同図書館屋上のほぼ全面に敷かれた280枚の太陽光パネルからなり、最大出力は50kWとその発電量は信州大学の中で最も大きな設備となりました。図書館の照明、パソコンなどの機器に使われる電力の一部をこの太陽光発電でまかない、余剰が出た場合は松本地区の他の部局の電力に回り、2009年12月の1日の平均出力電力量は119kWh、2010年1月は133kWhで、そのうち出力電力量の一番多かった日は1月22日(金)の196kWhでした。2ヶ月間の平均一日あたり126kWh(18L灯油缶換算で 1.6缶分の電力が作り出せます)の年間予想は46,000kWhとなり、これは図書館年間電力量の約20%もまかなうことができます。また、CO2(二酸化炭素)は、約15tの年間削減量になります。
太陽光発電は日照時間が長いほど発電量が多く、また、太陽光パネルの温度が低いほうが、太陽光から電力への変換効率が上がるという特徴があります。松本市は日照時間全国第4位のトップレベルで、さらに厳しい冬の寒さも太陽光から電力への変換効率が上がる有利な条件で、太陽光発電に適した恵まれた環境です。信州大学は、ISO14001認証取得を通じてエコキャンパスを構築する環境配慮活動の実践を基盤とし、環境マインドをもつ人材の養成に取り組んでいます。この太陽光発電システムは環境教育に役立つことでしょう。
図書館2階入口には、40型のディスプレイを設置して、太陽光発電の仕組みと、刻々と変化する現在の発電状況として「日射強度」、「気温」、「発電電力」、「本日のシステム発電電力量」、「石油代替量(18L灯油缶換算)」、「二酸化炭素排出抑制量」「森林面積換算」が数字で、「本日の発電実績」がグラフ画面でリアルタイム表示されています。一般市民の方も入館?貸出できますので来館時にご体感ください。