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日本を代表する近代芸術家である石井鶴三関連資料の寄贈覚書調印式が行われる

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石井鶴三(1887~1973年)は、戦前から戦後を通じて、日本を代表する芸術家として知られ、彫刻、版画、挿絵画、油彩画、水彩画等多岐にわたる作品を残しています。また、彼は、40年以上にわたり長野県下で美術講師を務め、それによって長野県から多くの芸術家が生まれました。

本学では、平成22年4月7日(水)に石井鶴三の法定相続人代理人である岩部定男氏と学長との間で、石井鶴三関連資料の寄贈に関する覚書が締結され、正式に寄贈を受けました。

今回寄贈を受けた資料は、書簡を始め書籍、スケッチブック、新聞雑誌切り抜きや愛用品などで、中には石井鶴三自身の製作した木彫や版木、ブロンズ像なども含まれています。これらの資料は、石井鶴三の自宅アトリエに戦前から戦後にわたり残った資料で、作品を生み出す背後にあった書籍類、交友のあった人々からの手紙類など、社会の中に芸術家を位置付けうる貴重な資料群です。著名な芸術家の資料が、ほとんど未整理の状態でまとまって大学へ受け入れられるのは、おそらく日本で初めてのことと思われます。

本学では今後、これらの資料の整理?調査等を総合的に行い、石井鶴三の作品?資料を収蔵する県内の美術館等とも連携して広く公開することで、「地域に開かれた大学」として社会文化に寄与することを目指します。

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覚書を調印した石井鶴三の代理人岩部定男氏(右)と山沢清人学長(左)