信大環境レポート
トヨタソーシャルフェスに参加しました
2018年08月24日(金) [活動報告]
7月21日(土)、諏訪市で開催されたトヨタソーシャルフェスに松本キャンパス環境学生委員会から 3年生1名、 2年生1名、1年生1名の計3名が参加しました。
当日は 午前9時より諏訪湖で起きている問題を聞き、その後、実際に問題の原因の一つである水草のヒシを取り除くために船に乗り、作業をしました。この活動は、炎天下のため、計 2時間で終了しました。限られた時間の中で、できる限りのヒシは取り除きましたが、ヒシの繁殖力はすさまじく、来年になれば、また大量発生すると現地の方々は仰っていました。
ヒシは湖面に浮かび、太陽光を遮るため、湖中の植物プランクトンが光合成ができなくなり、湖中の酸素濃度が減少します。それに伴いプランクトン数の減少につながり、さらにプランクトン食魚の個体集も減少します。また、単に湖面にヒシが浮かんでいると景観を失い、観光客の数も減少し、経済面でも影響が出ます。しかし、ヒシをすべて取り除けばよいというわけではありません。ヒシがすべて取り除かれると、紫外線を直接プランクトンが浴び、死亡してしまうので、適度な量が湖面に浮かんでいることが好ましいとのことです。
この活動に環境学生員会は毎年参加しており、年々諏訪湖の環境は良くなっていますが、現段階が好ましいかと言われるとそうでもなく、ヒシ大量発生の原因は、かつて人が、肥料をむやみに巻いていて、その成分である窒素やリンが川へ流れ込み、諏訪湖まで流れ、諏訪湖内の栄養塩濃度が増加したということで、人が原因といえます。我々はこの問題に積極的に関わっていくべきだと思いました。
(松本キャンパス環境学生委員会 理学部2年 前田健吏)