信大環境レポート
マレーシア演習旅行を実施しました(環境マインド実践人材養成コース )
2023年10月31日(火) [活動報告]
サラワク文化村を訪問し、自然と共生してきた先住民族の文化や暮らしについて学びました
サラワクエネジー本社を訪問し、サラワク州のエネルギー政策やグリーンテクノロジーの最先端について伺いました
伐採された土地の有効利用と先住民の人々への利益還元を目的としたパーム油生産の現場を訪問しました
2023年9月4日(月)から9月10日(日)の日程で、環境マインド実践人材養成コース3期生のマレーシア演習旅行をマレーシア?サラワク州クチン近郊で実施しました。
サラワク州の州都であるクチン市は、ボルネオ島最大の都市の1つであり、古くから交易の場として栄えてきました。
そのサラワク州の経済を支えてきたのが熱帯材やパーム油の輸出であり、日本はその主要な輸出先となっています。
参加学生たちは、「私たちの生活には欠かせないこれらの資源は、どのような土地で、どのような人々の、どのような思いにより生産されているのか」「生産現場の自然環境は、どのような課題や可能性を含みながら維持されているのか」といった問題意識を持ちながら、約半年間の事前勉強ののち、演習旅行に臨みました。
演習旅行では、現地の電力会社やパーム油生産現場、野生生物保護施設、様々な先住民族の生活を再現した文化村などを訪問しました。
これらの訪問先では、世界の潮流に合わせて自然エネルギーの利用が各所に積極的に進められていること、すでに開発された土地の有効活用として行われているパーム油農園は先住民の人々へ利益を還元することも目的としていること、貴重な自然環境を活かしたエコツーリズムが展開されていることなどについて学ぶことができました。
また、今回は現地で過ごす最終夜を国立公園内のロッジに宿泊するという試みを取り入れました。
熱帯雨林の中に身を置き、止むことのない虫の音、サルの声、スコールの騒音をBGMに参加学生(+引率教員)同士で楽しく語り合えたのは、環境コースの集大成としてふさわしい貴重な経験となりました。
環境コース3期生のプログラムはこれで終了となりますが、今回の演習旅行で学んだローカルとグローバルを行き来して環境を考える視点や仲間との繋がりを大切に、今後も各々が環境マインドを醸成していくことを期待しています。
最後になりましたが、今回の演習旅行をサポートいただいたすべての方にお礼申し上げます。
ありがとうございました。Terima kasih!
(全学教育センター講師 浅野郁)